婚活をする女はクズ…70代老人の呆れた価値観に女性の怒りの声
自分の価値観を人に押しつける。それだけでなく、そのせいで周囲を不愉快にさせる人もいる。当人がその価値観を「正義」と思い込んでいる場合はさらに厄介だ。
「あの時は怖いという感情と同時に、とても腹が立ちました」と語る今日子さん(仮名・42歳)。彼女が「怖い」と感じたのは、あるバーで隣に座った70代の団塊世代の男性の言葉だった。
「会社の近くにあるカウンターだけのバーは、路地裏にあって、知る人ぞ知るところ。ある夜、私が婚活の苦労話をしていたんです」。
3年前の大失恋からやっと立ち直った今日子さんは、結婚相談所に登録したが、最初の見合いは15歳年上の投資家だったという。
「お金もすごい持っている人でした。でも15歳年上というのに抵抗感があって。返事を放置していると、相談所から催促があったので、初回はトライアルのつもりで受けることにしたんです」
ところが、待ち合わせの場所で待っていたのは、写真とはまったく別人の男性。恰幅が良く清潔感のあるイメージとはかけ離れていた。
「声もぼそぼそしていてなんだか頼りない。『写真と違う!』と驚きましたね」
男性は50歳の時に亡くなった父親の財産を継ぐことになり、それまで安月給で働いていた会社を辞めて投資家の道に進むと、才能があったのか、ものすごく儲かったのだそう。
「結婚を諦めていたそうですが、年老いた母親が『私が死んだらあなたは独りぼっち』と結婚相談所に入会を勧めたそうです。男性の母親は施設に入ったものの、施設の食事が合わないといって、男性が惣菜を買って夜施設を訪ねては母親と夕食を共にするとか。毎晩ですよ」
一人息子と母親の緊密な関係を知って、今日子さんは「少しマザコンっぽい印象を持った」と話す。
「それ以降も複数の男性と見合いしたけど、なかなかマッチングできなくて。年収は高いけど、例の男性と同じく、私と価値観が合わないことが多くて」とこぼすと、いきなり隣で飲んでいた一見紳士風の70代男性から、酷い言葉を浴びせられたのだ。
「結婚相談所で見合いして結婚する女は、男にたかって、食わせてもらいたいだけだろ!」
馴染みのバーで婚活の話をしていたら…
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