更新日:2023年03月21日 16:27
エンタメ

監督・水谷豊がヒロインに指名した女優、小林涼子の素顔「苦労を楽しめる女性でありたい」

小林涼子

5時間の最終オーディションは「一番ワクワクした」

 水谷豊と岸部一徳という名優二人から薫陶を受けて臨んだ、『やすらぎの刻~道』のオーディション。5次選考まであり、最終面接は5時間に及ぶハードな審査だったというが、それも「今までの女優人生で一番厳しかったけれど、一番ワクワクしました」と振り返る。 「倉本さんにお会いするのも初めてだったので、本当に緊張しましたが、水谷さんと同じく、私たち若手の役者に対する深い愛情と優しさを感じました。最終オーディションが5時間と聞くと、ほとんどの人が『それは大変でしたね……』と言いますが、むしろ若手役者を倉本さんが5時間付きっきりで見てくれるんですから光栄なこと。とにかく夢中で、あっという間でした」  10代で女優デビューし、悩みながらも駆け抜けた20代。今年30歳となり、これからどんな女優を目指していきたいかと問うと? 「まず人として、常にユーモアを持って、苦労を楽しめる女性でありたいですね。個人的に師事している英語の先生が、70代で波乱万丈の生涯を送ってきた女性なのですが、常に明るく洒落ていて、拗ねていたり苦労自慢することなんてひとつもない。つまり、とても品があるんです。私も彼女のように品のある女性を目指して、人生の山も谷も楽しみながら糧とすることで、味わいのある女優となっていきたいと思います」  令和の名女優への道を、一歩また一歩と踏みしめていくことだろう。〈取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/Masayo〉 小林涼子【小林涼子】 こばやしりょうこ●‘89年うまれ。子役としてデビュー後、‘03年から『ニコラ』の専属モデルとして活躍。女優として『砂時計』、『魔王』(ともにTBS系)などで脚光を浴びる。ヒロイン役を演じた映画「ひとりじゃない」(鐘江稔監督)が、今年5月にドイツのハンブルクで行われた「WORLD MEDIA FESTIVAL」で銀賞を受賞。9月にはロシアのアムール秋映画祭でも上映される
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