恋愛・結婚

「出会いがないと悩んでいる人」は本当に出会えていないのか?

現代の恋愛を難しくしている要因は?

アプリ まず、お付き合いも結婚も選ばれないとできません。現代は、アプリなどで相手の写真やスペックを見て、選んでいいねを押して交流を始めます。  この「選ぶ」という思考をうまれやすくしているのが、「プロフィールを見てどう思うか?」という出会い方です。お洋服を選ぶように、住まいを選ぶように、相手を選んで、「はい! これにします!」と決めることができたらどんなに楽でしょうか。しかし、相手は人間。そんな簡単ではありません。  理想の人とお付き合いしている人は、思考が逆なのです。たくさんの人に「あなたがいいな!」と思ってもらえるよう、「自分のタイプ」「自分のタイプじゃない」などと選別して、付き合うことをしません。多くの女性の価値観を理解し、目の前にいる女性が喜ぶことを提供しようと考えます。  さらに現代のテクノロジーを駆使して出会っている今の人たちが、なぜお付き合いまでなかなか進むことができないのか。それは「価値観が多様化しすぎているから」なのです。  昔は「この村の常識」「この街の常識」などと、価値観がある程度、近いところにあり、近いところでしか出会うことができませんでした。  しかし、今は全国……いや、全世界の人たちと簡単につながり、出会うことができます。育った環境、学んできたこと、見てきたもの、感じてきたこと、何もかもが違う誰かと出会うことが不思議ではない時代なのです。  これだけ情報が溢れ、触れているものがバラバラな世の中。価値観が多様化したことにより、相手の当たり前を理解するのに時間がかかるようになりました。しかし、その事実に気がついていない私たちは、自分の当たり前こそ正解で、相手も同じ当たり前を持っていると思い込んでいます。
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「余計な思い入れ」が男女の縁を遠くさせる
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