福山雅治の下克上は成就するのか? 『集団左遷!!』第2章が面白い
支店の廃店&リストラをめぐる戦いから、上層部の不正を暴く戦いへ――。第2章に突入した福山雅治主演のドラマ『集団左遷!!』(TBS系 日曜21:00~)がここにきて、が然、面白さを増してきている。
第6話(5月26日放送)で残念ながら廃店となってしまった蒲田支店。しかし、支店長の片岡(福山雅治)の頑張りの結果、副支店長の真山(香川照之)をはじめ行員たちはリストラされることなく、銀行員として生き残った。ここから、第2章「本部編」のスタートだ。
融資担当として本部へ戻った片岡を待ち受けていたのは、専務にまで上り詰めた横山(三上博史)の壁だった。「会社のため」となりふり構わず突き進む横山と、「はたしてこれで本当に良いのか」と自らにも問いかけながら彼を追う片岡は、次第に一騎打ちの様相を呈していく。
第7話(6月2日放送)では片岡たちが必死に調べ上げても、横山が不正に関与した決定的な証拠はでてこなかった。最終的に横山が描いている未来図は今のところわからないが、それが明らかになったとき、片岡はどんな答えをだすのか。ここから先はおそらく片岡と横山が交わすセリフの一つ一つが、今現在、会社という組織のなかにいるサラリーマンの心に深く刻まれていくに違いない。
それは同時に福山雅治と三上博史という二人の俳優による、魂のぶつかり合いでもある。演じる二人はともに50代。人として俳優として円熟味を増した彼らの芝居は、かけがえのないリアリティを伴って見る人に鋭く訴えかけてくるだろう。
本部へ戻った片岡を待っていたさらなる試練
1
2
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ