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福山雅治の下克上は成就するのか? 『集団左遷!!』第2章が面白い

会社とは何か、働くとは何か


 このドラマはおそらく5年前、いや3年前でも成立しなかったと思う。いまや終身雇用は実質崩壊し、先人たちがこれまで築き上げてきた「会社」という組織の理論・理屈は否応なしに変革を求められている。  自分は何のために働いているのか、会社とはいったい何なのか、信じて疑わなかった価値観が揺らぎつつある今だからこそ、真摯に向かい合う必要がある。それは会社を全否定するという短絡的なことではなく、会社に関わる人間すべてが本気で軌道修正する時期に差しかかっているということだ。  すでに気づいている視聴者も多いと思うが、もはや片岡は自分のためだけに頑張っていない。このまま捨て石になってもいい決意のもと、次の時代を担う若者たちが仕事にプライドを持ち、心から楽しく働けるために頑張っているのだ。覚悟を決めた片岡が突きつけてくる言葉を、一言一句たりとも聞き逃してはならない。  このドラマを最終話まで見届ければ、『集団左遷!!』というタイトルの意味がきっとわかるに違いない。すべてが終わった後、片岡たちと蒲田の居酒屋で美味い酒を飲み交わしたいと思うのは私だけではないはずだ。 <文・中村裕一>株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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