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ホテルマンが嘆くトンデモ客…ドケチな客や、警察を呼ぶ事態も

ホテル業界は日本人の人材不足、スタッフは外国人が多い

 そんなこんなでハードワークなホテル業界は、人材採用に苦労しているらしい。  坂本さん(仮名)は、都内某所のホテルに勤め始めて4年になるが、客層の9割が外国人観光客で今や日本人は1割ほど。そんななか、スタッフも外国人が増えている。 「実は今、ホテル業界は日本人の人材不足なのです。募集をかけてもこないし、人を採用するのが大変ですね」  このホテルでは日本人の他、ミャンマー、香港、中国人の正社員が働いている。人材が確保出来ない理由は、ホテルマンの一般的なイメージにあるという。 『給料が安い』『生活が不規則になる』『土日が休めない』  たしかに、有名ホテルでさえも安月給で不規則な生活となる場合があるらしい。とはいえ、外国人のスタッフにとってはそんなことは関係ない。 「先ほどミャンマー人の正社員がいると言いましたが、彼は英語も堪能で、給料は日本人と全く同じ。ミャンマーの物価を考えると破格です。最大都市のヤンゴンで日系企業に現地採用されるよりもはるかに待遇はいい。僕も現在の職場の条件に満足していて、給料はホテル業界の平均よりもいい。夜勤もありますが、慣れてくれば問題ない。有休もしっかりくれるのでこの前なんか、17連休で海外旅行に行ってきましたよ」

客のトンデモ行動で警察を呼ぶ事態に…

 さて、そんな坂本さんが働くホテルでは、ある日本人客の行動がきっかけで警察を呼ぶような事態に発展したことも。 「なぜかホテルのスタッフ全員を“薬物中毒者”扱いする日本人女性がいて……。彼女は2週間も連泊したのですが、夜中に何回も内線が入り『あなた、ドラッグやっているでしょ!』って。意味がわからなかったのですが、それが毎晩続く。フロントで会えば『あんた、大麻やってるでしょ!』って大声を出す。部屋の清掃スタッフに対しても言いがかりをつけてきて、まるで何か見えないものが見えているような感じというか。  こちらでも対応に困ってしまい、結局は警察に連絡しました。しかし本人には泊まる意志があり、料金も支払っている、他のお客様とも問題を起こしていない以上、民事なので介入できないとのことでした」  だが、女性客は意外な展開でホテルを去ることになる。
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どのホテルでもブラックリストに入っていることが判明
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