客との密接性が少なくいことから、なんとなくキャバクラよりもライトで健全な気がするガールズバー。だが、実はボッタクリなどトラブルは意外に多いという。

写真はイメージです(以下同じ)
以前、大阪のガールズバーで働いていたユイさん(仮名・24歳)に、実際に起きた事件を聞いてみた。
大阪で起こったボッタクリ殺害事件
「記憶に新しいのは2013年に大阪・梅田でガールズバーの店長が法外な請求に応じなかった客に暴行を加えて殺害した事件ですね。この事件がきっかけで梅田のボッタクリとされていたガールズバーは、次々と摘発されていきました。私が働いていた店は健全な営業をしていたのですが、周りの店がどんどん摘発されていくのを見て怖くなっちゃって辞めちゃいました」

ユイさんの言うとおり、2013年頃、大阪に増殖していたボッタクリのガールズバー。同年7月には同様の料金トラブルで客の男がガールズバーの店長に暴行する事件も起きている。現在は、地元のガールズバーでアルバイトとして働くユイさん。都市部にいた頃と比べると客やスタッフも人が良く働きやすいというが、ときには郊外の店舗特有の珍事件も起きるという。
「深夜になると周りの居酒屋とかが閉まっちゃうので、2軒目にカラオケ代わりにガールズバーを使う人が多いんです。そのため地元の女性客もたまに来るんですよね。うちの店は、店内にお客さんと撮ったチェキを貼っているんですが、一度そこに写っていた人の奥さんのママ友が来て、奥さんにバラしちゃったんですよね。その奥さんは地元の人じゃなくガールズバーにいかがわしいイメージがあったそうで、かなり修羅場になったみたい(笑)」
駅前だが人気の少ない場所にあるというユイさんの店。そんな環境のせいか、こんな事件も起こる。

「1度あったのは無銭飲食。店が暇なときにフラッと新規の客が入ってきたんです。最初は普通に飲んでいたんですが、途中から誰かとメールでやり取りしていて『これから友達と合流することになったんだけれど、店の場所が分からないと言ってるから迎えに行ってくる』と出て行き、それっきり戻ってきませんでした。
近隣に他のガールズバーがあれば常習犯かもしれないので色々情報を聞くこともできたんですが、それもできなくて。警察には行ったけれど、犯人はいまだに捕まっていませんね。やはり若い女性スタッフしかいないので、舐められるというのもあるんでしょうか」