更新日:2023年03月28日 09:47
ライフ

本当は怖い大人のアレルギー。突然発症し、慢性的な疲れの原因に?

偏食禁止とサプリメント活用がカギ

アレルギー

※写真はイメージです

 それでは、大人のフードアレルギー対策には、どうすれば良いのか? 「大人になってからのフードアレルギーは、偏った食事が原因である場合が多い。慢性的な体調不良を感じたら、小麦・牛乳由来の食べ物をしばらく断ってみるのもよいでしょう」  毎日のラーメンや、逆に健康志向でヨーグルトばかり食べるのもリスクがあるという。 「さらに、コンビニなどで提供されている保存料が入った加工食品も気を付けたほうがいい。殺菌効果のある保存料は、乳酸菌などの腸内細菌も殺してしまいます。ほかにも病気の時に摂取する抗生物質も、腸内環境を激変させるので注意が必要です」  外食が多いサラリーマンには、サプリメントもおすすめと宮澤医師。 「腸内環境を整えるため、乳酸菌のサプリメントを服用するのも効果的です。特に、なるべく多くの種類の乳酸菌が配合されているものがおすすめ。また、アミノ酸の吸収をよくするため鶏がらスープなどのボーンブロス(骨を煮込んだスープ)を普段から飲むことも推奨しています。なかには1週間ほどで効果を実感できる人もいますよ」  心当たりのない疲労などは、じつは偏った食事が原因のフードアレルギーなのかもしれない。不調を感じたら“腸ファースト”で食習慣改善を今日から実施してみては? 〈取材・文/高橋健太〉 【宮澤賢史氏】 臨床分子栄養学研究会理事長。東京下町の宮澤医院で、分子整合栄養医学の観点から症状の根本解決を図る栄養療法を広めている。著書・監修に「医者が教える『あなたのサプリが効かない理由』」(イーストプレス)など。 ― 本当は怖い中年の病気 ―
1
2
おすすめ記事