更新日:2023年03月28日 10:43
恋愛・結婚

なぜ既婚者が不倫に走る? 他人事ではない2つの仮説

夫婦関係に問題を抱えているタイプ

 一方で、「夫婦関係に問題を抱えているタイプ」もいる。結婚したものの夫婦間が不仲であったり、あるいは不仲ではないもののセックスレスに悩んでいたりするなどの場合、寂しさや感情を持て余したがゆえに恋愛や話し相手を「アウトソーシング」してしまう場合だ。  まさに「恋愛をアウトソーシングしている感じです」と話すのは、高橋慶子さん(仮名・35歳)。 「最初は職場の同僚に主人の愚痴を言っていただけなんです。いつも話を聞いてくれないとか、共働きなのに家事を全然してくれないとか。でもだんだん、いつも親身に話を聞いてくれる同僚に対して依存というか、彼といる時の方がホッとするようになってしまって……まだ体の関係はありませんが、最近そうなってしまうのではないかという恐怖心もあります」 寂しさ 高橋さんの場合には、「本当に大好きな相手と結婚することができたため、不倫をしたいなんて全く思っていなかった」と話すが、夫婦関係に問題を抱えた寂しさゆえに今にも不貞行為に走りそうな気配だ。  夫婦に問題を抱える既婚者全員が不倫に走るわけではないが、その夫婦の悩みがあまりにも負担となっている場合や、仕事や人間関係などほかのことでも悩みを抱えている場合などにはつい理性よりも誰かに寄り添ってほしいという感情が勝ってしまうこともあるのかもしれない。  もしも自分がそうなってしまいそうだ、と感じた場合には熱中できる趣味やスポーツなどでストレスを発散したり、同性の話を聞いてくれる相手を見つけることを意識してみてはいかがだろうか。「麻薬」ともいえる不倫に手を出してしまってからではそういったまっとうな道に戻れないのも事実。早めの対策がカギとなる。

不健全は密の味でもある

 男女が不倫をする背景はさまざまな事情があるが、基本的にはこの2つのタイプに分類できると考えている。いずれも共通するのは「不健全であることは密の味である」ということ。  生活習慣病などと同様、「日々健全であること」を意識することで、不幸な不倫の泥沼に沈んでしまわないような対策ができる。不倫は一度足を踏み入れたらなかなか脱出できない「麻薬」であるがゆえに、できる限り“浅瀬”の段階で防ぐことが大切だと思う。<取材・文/穂高あんず>
不倫研究家。何故か既婚者に口説かれる事が多いことから不倫男たちの生態と戦略について研究している。
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