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『サザエさん』のタラちゃんの声優は78歳!驚きのご長寿声優たち

貴家堂子:78歳/3歳のタラちゃんを演じ続ける大ベテラン声優の技

 次もサザエさんファミリーから、サザエさんの愛くるしい息子、タラちゃんを演じる貴家堂子を紹介したい。78歳の大ベテランである貴家。放送開始から半世紀も3歳を演じ続けてこられたのは流石というほかない。
タラちゃん

時折テレビに出演することもある貴家だが、タラちゃんの声をせがまれると「人前だとできない」とストイックに断り続けている(画像は『サザエさんヒストリーブック1969-2019』の表紙より)

 もともと貴家は『ハクション大魔王』(フジテレビ系)のアクビちゃんや、『天才バカボン』(日本テレビ系)のハジメちゃんなど、幼児キャラクターを得意としているベビーボイスの持ち主。タラちゃんの変わらぬ“子ども声”こそ、貴家の声優としての凄みなのだ。
タラちゃん

画像は、「サザエさん」の公式サイトより

 その“声の変わらなさ”に関して、FODで配信中の『久保みねヒャダこじらせナイト~こじらせデストピア編~』という番組内で、漫画家の久保ミツロウ、エッセイストの能町みね子、音楽プロデューサーのヒャダインが対談したなかで、貴家の年齢の話におよび、その変わらなさに三人が驚愕するという一幕があったほどである。

田中真弓:64歳/国民的海賊・ルフィを演じて早20年…少年役の雄

 田中真弓といえば、その快活な少年ボイスとひょうきんな三枚目ボイスで有名な名声優だ。『ONE PIECE』(フジテレビ系)のモンキー・D・ルフィ役や、『ドラゴンボール』(フジテレビ系)のクリリン役と言えばピンと来る人も多いだろう。 『ONE PIECE』の現在公開中の新作『ONE PIECE STAMPEDE』が、公開9日間で興収30億円を突破するなど、国民的人気アニメで主役を演じ続けている田中。その舞台挨拶では「『俺は海賊王になる!』と言い続けて20年経ちましたが、まだ海賊王にはなれていません」と冗談を言って会場を沸かせていた。  70年代から声優活動を続けている田中は、“説明的な芝居をしない”ということにこだわり続け、自身が特別講師を務める東京ダンス&アクターズ専門学校でも、声優を目指す若者たちに自身の声優の矜持を伝えているそうだ。

野沢雅子:82歳/元気全開! 変わらぬ全力の叫びで悟空を演じ続ける

 最後に紹介するのは、『ドラゴンボール』(フジテレビ系)で主役・孫悟空を演じ続けているレジェンド声優の野沢雅子だ。日本最初の声優専門の芸能事務所・青二プロダクションのTwitterアカウントでも、全力疾走してコメントを寄せるなど、そのあふれるパワーは業界内外で有名である。
 声優界の生き字引ともいえる野沢だが、今年の7月28日に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ系)に、先に紹介した田中真弓と、同じくベテラン声優の山寺宏一と共に出演。そこで「みんなさ、あんまり朝早いと辛いからって言うんだけど、あたしさ、夜中に起こされてもかめはめ波、うてるわよ」と衝撃の発言をして話題を呼んでいた。  また、田中が、自身の演じるルフィを今後演じられなくなったとき誰に代役して欲しいかを田中の息子に聞いたところ、「野沢雅子さんしかいない」と言われたというエピソードを語ると、「真弓、やるよ!」と田中のジョークをものともしない回答で笑いを誘ったという。  ――当たり前のように聞いているキャラクターたちの“声”だが、当然いつまでもあるわけではない。しかし、何年経とうと“当然のように”そこにあることこそが、ベテラン声優たちの努力と力量の賜物であること、忘れてはいけないだろう。<文/A4studio>
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