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八村塁ら“BIG3”は日本代表を変えたのか? 田中大貴が語るバスケW杯

 192cmの長身にして甘いマスクのイケメン。Bリーグで連覇を遂げたアルバルク東京の絶対的エースで、日本男子バスケットボール界きっての人気と実力を兼ね備えた田中大貴は、FIBAワールドカップ2019(以下W杯)でも中心としての活躍が期待される選手だ。  8月31日に開幕したW杯、初戦で日本はトルコに67―86で敗戦、黒星スタートとなった。日本男子バスケがW杯に出場するのは、日本開催だった’06年以来3大会ぶり。予選を勝ち抜いた自力での出場は、’98年以来21年ぶりとなる。その道のりは決して平たんではなかったが、W杯予選の突破が評価され、開催国枠ながら来年の東京五輪出場も決まった。長い低迷から脱し、いま勢いに乗っている日本バスケ界のプリンスに、W杯開幕直前にインタビューした。

日本バスケ界のプリンス、W杯と東京五輪を語る

――W杯予選は4連敗と絶体絶命の状況から怒濤の8連勝で本大会の切符を摑みました。最初に4連敗したときはどんな心境だったのですか。 田中:正直、すごく雰囲気は重たかったですね。W杯に出られなければ、自国開催とはいえ東京五輪の出場もないと思っていたなか、絶望的な状況に追い込まれてしまったわけですから。しかも、サッカーのW杯予選などと同じように、リーグ戦の合間にホーム&アウェイの予選があったので、負けて帰ってきたすぐあとにクラブの試合があるわけです。クラブでもしっかり戦わないといけない立場ですし、割り切ってはいたものの、頭の片隅では代表のことも考えなければいけなかった。いま振り返ってもいちばんキツい状況でしたね。 ――’18年6月のオーストラリア戦でニック・ファジーカス選手と八村塁選手が合流し、79-78と1点差で勝利。そこから流れに乗りました。 田中:オーストラリアはリオ五輪でベスト4だった強豪ですし、フルメンバーではなかったとはいえ、NBA選手が2人いる力のあるチームでした。4連敗してなくなっていた自信が、そこで勝ったことで一気に蘇ったのは間違いないです。オーストラリアにあれだけやれるなら「他の国に対してもやれるよね」と思えたことは大きかったです。

八村塁ら“BIG3”は日本代表を変えたのか?

――その後は、昨年10月に14年ぶりの日本人NBA選手となった渡邊雄太選手も加わり、負けなしで予選突破。“BIG3”といわれるファジーカス選手、八村選手、渡邊選手の加入で何が変わったのですか。 田中:正直、自分を含めて急にバスケットがうまくなったわけではないので、メンタルの部分ですね。もちろん、戦術的なところでは高さやリバウンドはずっと日本の課題だったので、身長のある3人が入ってきたことで高さでも勝負できるようになったことは大きかったと思います。 ――八村選手のNBA入りはバスケ界を超えて話題になりました。 田中:1巡目指名ですからね。本人じゃない僕まで鳥肌が立ちました。
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