更新日:2023年04月19日 21:01
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恋愛アプリが高齢者をターゲットに…進化する詐欺の手口

投資詐欺や口コミ勧誘の危険性もアップ

 超低金利時代の現在は、投資詐欺の危険性も増している。 「老親は預貯金と年金だけでは不安で、金融商品に手を出してしまう。さもありそうな話で勧誘し、最近は海外ファンドや仮想通貨に投資させるものまである。詐欺師は98%の真実と2%の嘘を言います。この嘘が元金保証と高金利、高配当です。詐欺師には見えず、騙しのテクニックは超一流。警戒していてもいつの間にか引きずり込まれてしまいます」(堺氏)  まさに洗脳状態。知人の口コミで勧誘される被害者も多いそうだ。 「すべての詐欺に共通しますが、一度話を聞いてしまうと、もう手遅れ。『こういった詐欺の種類がある』と常に最新情報を伝えていくしかありません」(同) <主な特殊詐欺の最新手口> ●振り込め詐欺……現在多いのは警察官を騙ったもの。犯罪に口座が利用されていると脅し、口座・暗証番号を聞き出して、通帳やカードを騙し取る ●還付金詐欺……透かしまで入った精巧な身分証明書を持って、直接被害者のもとに現れるケースが増加中。振込制限のない都市銀行に振り込ませる ●投資詐欺……仮想通貨と海外投資を促す手口が増えている。小まめにメルマガを配信したり、直接訪問するなどして被害者を安心させるのだとか 【堺 次夫氏】 悪徳商法被害者対策委員会会長。消費者問題研究家。40年以上にわたってマルチ商法、ねずみ講、預託商法などの問題に取り組む。マスコミと協力して被害防止キャンペーンなども行ってきた <取材・文/週刊SPA!編集部>
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