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老親の銀行口座、知ってる?預貯金をうまく引続ぐ方法

 必死に働いて築いた親世代の資産。総務省データによれば70歳以上の人の平均貯蓄額は2249万円に上り、その多くはいずれ子供や孫に相続されることになるだろう。しかし、何もせずにいると、親の資産は失うリスクを伴う。老親のお金を守るのは子供の役目。今こそ親の資産を守る方法を学ぶべし!

イラスト/オーグロ慎太郎

<預貯金>5個以上ある銀行口座は2個に集約!

 多くの場合、親が持っている最大の財産といえば預貯金。そこには思わぬ危険が潜んでいる。 「母親が認知症になったので、慌てて口座を把握しようと聞いたのですが、本人もいくつ持っているか覚えていない。そこで実家を大掃除すると、何冊も知らない預金通帳が出てきました。メインで使っていた銀行はこちらも把握していたのですが……。旅行会社の優待会員の年会費が何年も引き落とされていたものもあって、もっと早く聞いておけばよかったと後悔しましたね」(59歳・金属加工)  また、気づかずに口座を10年以上放置してしまうと「休眠預金」として国庫に入ってしまう。親に複数口座を持たせるのにはリスクが伴うのだ。行政書士の尾久陽子氏は、次のようにアドバイスする。 「高齢の方はバブル崩壊後の銀行破綻のショックが強かったことで、5~6個口座を持っている人が非常に多い。老齢年金、遺族年金の入金口座、光熱費の引き落とし口座がバラバラなんてことも珍しくありません。すると収支が把握しづらくなり、余計な支出にも気づかない。親にいくつ口座を持っているのか確認し、漏れているものがありそうなら、行政書士などに調査してもらう。認知症やほかの病気にならない元気なうちに、生活費用の口座と貯蓄口座、2~3個に整理しましょう。手間がかかる作業なので、委任状を作って、代わりに手続きしてあげるといいですよ」  無防備にも通帳の管理を友人に任せている高齢者もいるそうなので、口座の調査だけでもプロに頼んだほうがいいかもしれない。

高齢の老親にとって、銀行をいくつも飛び回るのはひと苦労。口座の整理は委任状を使って子供が行うほうがスムーズにいくはずだ

「ギリギリになってから親が自分で実態を把握しようとしても手遅れです。亡くなる前3年間の贈与にも相続税はかかるので、慌ててお金を移すのも意味がない」  では、できるだけ預貯金を減らさずに、うまく受け継いでいく方法はないのか?
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孫のために教育資金口座をつくる
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