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スクラムって意味あるの? ラグビー初心者がスコットランド戦を10倍楽しく観戦するコツ

疑問2 密集している場所で何をやっているかわからない

 身もフタもない回答をするなら、これはわからなくてOK。なぜなら、フィールドにいる選手でも遠巻きにはどうなってるのかはハッキリとわからないからで、観客席やテレビ画面で見ていて、密集の中の状態を把握できるものではないからだ。  判断するポイントとしては、「9番(スクラムハーフ)の動きに注目しろ」という点につきる。モール(ボールを持った選手が立って敵陣に背中を向けた状態で密集を形成)、ラック(地面に落ちたボールを覆うように密集を形成、ボールは足で操作する)ーーラグビーではプレー中、主にタックル時のボール争奪戦で、密集が随時作られていく。たいていはフォワードが密集に入り、敵味方のバックスが向かい合う形でラインを形成して、出てくるボールに備える形となる。そのなかで、自らは密集に入らず、ラインにも参加せず、密集のそばに衛星のごとくつきまとう小柄なプレイヤーが9番のスクラムハーフだ。  密集の中のボールの位置は常にこのスクラムハーフが「視認」しており、声と身振りで周囲に知らせている。マイボ(自軍ボール)であれば、密集の最後尾に腰をかがめてパスを回す準備をし、逆にヤーボ(敵軍ボール)であれば、どこから出るかを「指差し」して周囲に知らせる。密集内でオーバーザトップ(ボールを越えて倒れこむ)やノットリリースザボール(倒れてもボールを離さない)、コラプシング(故意にスクラム等を崩す)などのファウルがあれば、審判がプレーを止めるので、それで判断すればいいだけの話だ。

疑問3 その審判のジャッジがわからないんだけど…

 目の肥えたラグビーファンであれば、審判のジェスチャーによってどっちのチームに何が起きたかはすぐに判断できるが、その数は非常に多く、手話を覚えるようなものなので、基本中の基本だけおさえておきたい。それは、「多くのジェスチャーは、反則がなかった側の手を上げて行う」ということ。つまり、フィールドを横位置から見て、審判が左手を上げて右手で何かしらの動作を行った場合、右側のチームに反則があり、再開プレーは左側のチームのボールで始まるというわけだ。この法則さえ覚えておけば、どっちに有利/不利な事態が起きたかを即座に判別しやすい。ちなみに、この手の動きの法則はサッカーとは逆なので、サッカー観戦に慣れた人がモヤモヤしやすいポイントでもある。

筆者撮影

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解説は「ナイスキック」と言うけれど……
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