恋愛・結婚

非モテをこじらせた陰キャの大学生二人、身勝手な復讐心からスカウトの道へ…

独自の理論で「モテた」だけなら良かったが…

 あくまで「女性と仲良くなる」ことを目標として、彼らの理論で「モテた」というだけなら良かった。しかし、とある“呑み系”サークルに所属していた際、金銭関係でトラブルになった女性にカネを返させるため思案した結果、キャバクラで働かせることを思い付いたのだ。そして、それがお金になることに気づいたのだという。 「クラブに行って遊んでいるような、陽キャでパリピな感じの人たちとは馴染めないけど、二軍・三軍が相手なら強気でいれる。彼女たちって、実は上昇志向もあるから。カネに困っている子には、そういう部分を上手くくすぐってスカウトするんです」(丸橋さん)  ふたりは「分相応の置かれた場所で輝いている」などとうそぶいてはいるが、実際のところ特定ヒエラルキーの中で起きている「弱いものいじめ」「弱者喰い」に見えなくもない。正直、話を聞いていて気分が悪くなるばかりだが……。 「だから、日本でホームラン打ってる元メジャーリーガーは卑怯かって話ですよね」(佐々木さん)  やっていることは犯罪ではないものの、ふたりのやり方について最後まで違和感を持たずにはいられなかった。<取材・文/山口準>
新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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