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秋ドラマ、テレビマンたちの“本当の評価”。今からでも見ておきたい秀作3本

脚本家が激薦! 低視聴率でも秀作なのは……

 一方で、脚本家2名からは別の作品が挙げられた。まずは、ラブストーリーが大好きな女性アニメ脚本家のC氏だ。
G線上のあなたと私

画像:G線上のあなたと私 公式サイト(TBS)

「ぜひ見てほしいのが『G線上のあなたと私』(TBS系、火曜午後10時~)です。視聴率こそ6%台まで落ちてきていますが、内容や登場人物のディテールが秀逸なんです。マンガ原作ということで、原作との差を心配していたのですが、個人的には超えている印象です。波瑠演じる也映子、中川大志演じる理人、松下由樹演じる幸恵の掛け合いが絶妙で、さすが月9なども書いてきた安達奈緒子さんの脚本だなと。プロデューサーも『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』などを手掛けた磯山晶さんなのも大きいのかも。テイストが今の時代に合っている」  また、デビュー3年目ながら活躍中の若手脚本家C氏はこの作品を挙げた。 「ベタかもしれませんが『グランメゾン東京』(TBS系、日曜午後9時~)ですね。2話で視聴率13.2%をマークしたものの、ブラッドリー・クーパー主演の映画『二ツ星の料理人』のパクリだと叩かれて、3話で視聴率を下げていますが心配していません。脚本の黒岩勉さんは、以前も海外のヒット映画を参考にした『僕のヤバイ妻』を書いていて、日本的な内容にアレンジされており非常に面白かった。今回もそういった狙いがあるのだと思うので、この後の展開は絶対にパクリにはならないと思います。むしろ4話以降に期待していますよ!」  以上のように業界関係者の評価と注目作を紹介してきたが、中盤から最終回に向けて、秋の紅葉のように一気に彩りを深めていくドラマは出てくるのか? ネットの書き込みや口コミだけでなく、ぜひ自らの目でチェックしてもらいたい。<取材・文/木田トウセイ>
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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