エンタメ

秋ドラマ、テレビマンたちの“本当の評価”。今からでも見ておきたい秀作3本

『相棒』『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(いずれもテレビ朝日系)、『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)といったヒット作の続編や、木村拓哉にとって久しぶりとなる主演作『グランメゾン東京』(TBS系)などがラインナップを飾り、例年になく放送前から注目を浴びていた今クールのテレビドラマ。ところが、序盤の数話が放送されるなかで内容や視聴率が明らかになってきたことで、業界人の評判も大きく下馬評と変わってきているようだ。
相棒season18

画像:相棒season18公式サイト(テレビ朝日)

 それでは、ここまで(11月8日現在)の秋ドラマをテレビ業界関係者たちはどのように見ているのか? さらにこれからでもぜひ見たほうがよい作品は何なのか? 彼らに直撃して、本音を聞いてみた。

『同期のサクラ』は『女王の教室』『家政婦のミタ』の再来?

 まず、某キー局でドラマのAPを務める30代男性のA氏はこう語る。 「まず驚いたのが『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系、木曜午後9時~)と『相棒 シーズン18』(テレビ朝日系、水曜午後9時~)の初回視聴率ですね。どちらも人気シリーズで安定感があるのは分かっていましたが、『ドクターX~』に関しては大台超えの20.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ。以下同)ですからね。1話は“AIオペ”という時事ネタを絡めてきたうえに、メイン脚本家の中園ミホさんの痛快な展開も見事でした。  その反面、期待していた『ニッポンノワール ―刑事Yの反乱―』(日本テレビ系、日曜夜10時30分~)や『モトカレマニア』(フジテレビ系、木曜午後10時~)が伸び悩んでいるのが残念です。『ニッポンノワール~』は5話で6.5%まで落ちましたけど、このままでは終われないはず。後半に向けてどんなテコ入れをするかに注目したいです」  一方で、期待以上に面白かった作品を聞くと、A氏は即答でこう答えた。
「やはり『同期のサクラ』(日本テレビ系、水曜午後10時~)でしょう。初回こそ視聴率は8.1%でしたが、11月6日放送の5話では11.8%までグングンと上げてきた。建設会社に入社した同期社員たちが高畑充希演じる真面目でピュアな主人公・北野サクラに翻弄されながらも成長していくという話ですが、若者や働く人ならば誰しも共感できる展開やセリフの面白さが徐々に浸透してきているみたいですね」  同作については、制作会社でプロデューサーをするB氏も絶賛している。 「こんな子いないだろうというようなブッ飛んだ主人公を高畑充希が見事に演じている。ヘンなんですけど、憎めないんですよね(笑)。そこで浮かんだのが、同じ遊川和彦が脚本を書いた『女王の教室』と『家政婦のミタ』。どちらも、突飛なキャラクターの主人公が周りを翻弄していく話でしたが、視聴率も回を重ねるごとに上がっていった。『同期のサクラ』は同じ雰囲気を感じさせる作品ですね」
次のページ right-delta
脚本家が激薦! 低視聴率でも秀作なのは…
1
2
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート