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コンビニ「クリスマス商戦」の裏側。“チキンレース”で大忙し!?

 コンビニと言えば、恵方巻きや土用の丑の日など1年にいくつもの「イベント食材の売り時」を抱える。もちろんクリスマスはその最たるものではあるが、今年はFamilyMartが「クリスマスケーキは予約販売のみ」とし、コンビニ業界に大きな風穴をあけた。
クリスマス

※画像はイメージです(以下同)

 これまでコンビニ業界では、「予約を取るのはもちろん、当日いかにクリスマスケーキやチキンを売るか」が勝負だった。その過酷な「コンビニクリスマス商戦」の裏側をご紹介したい。

恋人たちが愛に身を焦がす最中、チキンを揚げまくりフライヤーで火傷

 筆者が店長として勤務していた数年前、12月24日はまさに戦場と化していた。ただでさえ仕事量の多いコンビニエンスストアだが、12月24日はとにかくやらなければならないことが多すぎたのだ。しかもアルバイト達は友人や恋人と過ごしたいからだろう、決まってシフト希望に「休み」と書いてくる。必然的に社員のみで出勤メンバーが構成される。  まずは朝の納品でデザートコーナーにクリスマスケーキを陳列する。通常のデザートとは異なり、サイズの大きな4号・5号といったケーキを上手に売り場に陳列するだけでもひと苦労。  さらに、7時出勤の早朝スタッフは朝からチキンを揚げまくる。通常は焼き鳥やコロッケなどがバランスよく配置されるレジ横の「ホットスナックコーナー」もその日は全てチキンオンリーになるため、通常の10倍近くチキンを揚げ陳列しなければならない。 チキン ここまでは通常のオーナー店でも同じだが、さらに筆者は某コンビニチェーンの本社下に位置する直営店に勤務していた。本社の取引先の企業への数百個のクリスマスケーキの配達と、上の階にある本社で17時頃から行われる社員たちのプチパーティーのための大量のオードブル作りも直営店社員である私に命ぜられたので、休憩も取れずにひたすら店の中と外を行ったり来たりしていた。  なぜ日本人はそんなにクリスマスにチキンを食べるのか冷静に考えると不思議にもなるが、油断するとショーケースから大量に減っているため、追加で揚げ続けることも忘れてはならない。配達やオードブルづくりが終わり、休む間もなく再び大量のチキンを揚げていると、油が私の手に飛び散り、火傷した。 「恋人たちが愛に身を焦がす最中、私はチキンで火傷……一体何をしているんだ……」  と我に返りそうになるが、そんなことを考えているうちにポットの80℃のお湯を手にかけてしまい、追加の火傷をしたので何かを考えることは諦めた。
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繁華街でクリスマスケーキが売れまくる理由
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