全宅ツイのコメント
そもそも、なぜこのようなイベントが開催されているのか。ただの大規模オフ会じゃないのか。主催者の全宅ツイのグルに聞いてみた。
「今年でクソ物件オブザイヤーも6年目。早いもんやな。6年前、不動産世界には誰がいて、誰が大きな声を出していた? 駆け足でいなくなった彼らを僕たちは忘れてしまった。6年の間、僕たちは不動産世界で生き残り、少なくない果実を手に入れた。
そして今年もまた死に損なった不動産屋さん達が年末に集まった。インスペクターにも。間取りキッズたちにも。社名Tシャツのテックにも。タワマン記事にコメントするヤフーの民たちにも。不動産世界で生き残った皆に、今年も祝祭が訪れる」
なるほど。もしかするとクソ物件オブザイヤーはただの不動産屋さんの悪ふざけではなく、日本の不動産業界の歴史を後世に伝える、貴重な文化資産になりつつあるのかもしれない(!?)。ちょっと口汚いタイトルも不動産業界への深い愛情の裏返し……のはず。
最後に、中心となって運営を行っている全宅ツイ会員のコメントをもらった。
●かずお君
「毎年多くの人の力をお借りして行っている年末の奇祭、今年も無事閉幕を迎えることができました。全宅ツイが法人化して一年が経ちましたが、振り返ると書籍出版・各種メディア出演・noteでの定期刊行物出版など様々なチャレンジをした一年でした。多くのファンの皆様に支えられ、少なくない収益も上げることができました。一年間お世話になった皆様に報いるため、くまクッキングおっぱい広告・クソ物件GOシステム開発・全宅ツイガールズへの金銭のバラマキ等、口座に残っているお金の半分を今回のイベントにぶち込みました。来年もこの狂ったお祭りを開催できるよう、全宅ツイ一同粉骨砕身して前に進みますので、ファンの皆様は今年同様お財布の紐ユルユルで応援していただければ幸いです。ありがとうございました!」
●あくのふどうさん
「今年もクソ物件オブザイヤーにご参加いただきました皆様ありがとうございました。
最優秀賞の『三井の日本橋バーコード』は素晴らしい不動産大技林でした。借地借家法は愉快なお隣さんやお気持ちヤフコメ平民だけのものでないのだな、と胸がすく思いでした。ただKBOYがいくら存在感を増したとはいえ、業界盟主が放ったこの大技林に言及したのは、はたしてギリギリセーフだったのかな……。毛穴から色んなおつゆが吹き出します。来年全宅ツイのボードメンバーがリハウスガールを絶賛するアカウントになったら察してください」
●どエンド君
「このたびは運営側にも関わらず勢いあまってチャンピオンに輝いてしまいました。申しわけありません。思えば今年はファイナリストに4物件もぼくの投稿が入っていました。家賃収入を背景にした有り余る余暇。『これが大家だ!』というのを見せつけられたのではないかと思います。このたびの賞は私の力ではなく、店子の皆さんのおかげで取れた賞だと思っています。いつもありがとうございます。今月末もきっちり家賃の入金をよろしくお願いします」
●全宅ツイのグル
「運営おかしくないですか? ぼく、全宅ツイの創業者ですよ? なんでぼくの投稿がノミネートすらされてなくて予選落ちなの? 普段から忖度でご飯食べてる不動産屋さんたちがクソ物件オブザイヤー運営してるんじゃないんですか? 予選落ちが確定した時点からクソ物件オブザイヤーの期間中ずっと、不動産屋さんたちからあおり運転を受けていました。関係者全員、心から軽蔑するよ。Disrespect you.」
<取材・文・撮影/日刊SPA!取材班、全宅ツイ>
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