――生活のスタイルにそれだけの変化があるということは、日本で活動されていたときとは仕事の量も変わりましたか？ つんく♂：東京で1週間にこなしていた仕事がハワイでは1か月間かかるという感じでしょうか。東京は便利だから、食事や移動、買い物……すべてにおいて時間が短縮できますから。でも、その便利によってスケジュールをパンパンに詰め込んでしまっていたのも事実で、今、振り返ると信じられないほどの仕事量になってしまっていたとも思います。 　病気の原因は一つではないんですが、無理が重なって体がもうダメだと悲鳴を上げた結果かもしれませんね。ハワイに移住を決めたのも、「また同じことを繰り返したら、きっと体のどこかに支障をきたす」と思ったから。だから、日本と大きく異なるこのスローな生活を今は楽しんでみようかなと考えています。 ※12/17発売の週刊SPA！のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【TSUNKU♂】 ’68年生まれ、大阪府出身。近畿大学在学中にシャ乱Qを結成。’92年にメジャーデビュー後、「シングルベッド」「ズルい女」などの楽曲が大ヒット。’97年以降はモーニング娘。をはじめ、多数のアーティストのプロデュースや作詞作曲を手がける 取材・文／藤村はるな　撮影／吉場正和　ヘアメイク／坂野井秀明（Alpha Knot）　スタイリスト／山田ひとみ　衣装協力／ストール専門店Natural Lounge