ライフ

ヤンキーはどんなクリスマスを過ごす? 現役の不良たちに聞いてみた

取材に応じてくれたヤンキー&元ヤン。写真左から、ヒカル(19)、ユウキ(17)、黒石氏、コウジ(21)

 今日12月24日はクリスマス・イブ。今年も街はクリスマスのイルミネーションで華やかに彩られている。ところで恋人たちがロマンティックに過ごす“聖なる夜”を、荒くれ者のヤンキーはどのように過ごしているのか? ヤンキーならではのクリスマスのエンジョイ方法はあるのか?   ふと頭に浮かんだ疑問を黒石高大氏にぶつけてみた。黒石氏は横浜の愚連隊総長として名を馳せ、08年から不良系格闘技大会・THE OUTSIDERに参戦。悪羅悪羅系モデルとしても一世を風靡。現在は子供向け番組『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』に出演するなど、俳優として幅広いジャンルで活躍している。 「クリスマスねぇ……。今の若い不良連中はどうなんだろうな。俺も不良の現場からは離れているから、よくわからないんスよ。どうせ話を聞くんだったら、現役の奴らがいいッスよね。知り合いのツテを使って後輩を集結させますんで、そこで探ってみたらどうッスか?」  なんとありがたいことに黒石氏本人が取材をアテンドしてくれることになった。当日の参加者はコウジ(21=仮名・以下同)、ヒカル(19)、ユウキ(17)。地域は違うが共に横浜市出身。鋭すぎる眼光や顔面に残る生々しい傷跡が凶悪なオーラを増幅させている。

罰ゲームは恐怖のタイマン

「クリスマスにやることといえば、とりあえずみんなで集まってバイクに乗りますよね。やっぱりクリスマスは特別な日っていう意識があるから。ほら、ニュースとかで初日の出暴走の様子を流していることがあるじゃないですか。ノリとしては、あれと同じ。みんなで派手に騒げればいいやって」  そう語るのは21歳のコウジ。おそらくここまでは我々が考える一般的な暴走族のイメージと大差ないはずである。しかし、これが十代となると話は変わってくる。「今年は彼女と過ごすつもり」と語り始めたのは19歳のヒカルだ。 「去年のクリスマスですか? 社会にいなかったですね。(少年院の)中にいました。クリスマスだからといって、彼女との過ごし方は別に変わらないですよ。特にフライドチキンとかケーキを買ったりすることもないと思う。自分に限らず、彼女がいる奴らはみんなそんな感じじゃないですか。おととしのクリスマスは自分も彼女がいなかったので、みんなと遊んでいましたけど。普通に外でワンバンしていましたね」  ここで「ワンバン」という言葉に過剰反応したのが黒石氏だった。「まだそんなことをやっているのか!」と呆れながらもうれしそうに身を乗り出す。ワンバンとは集団で円になり、サッカーボールをワンバウンド以内に足で返すゲーム。黒石氏によると、かつてはヤンキーの必須科目だったという。  なぜ単純な玉蹴りのワンバンが盛り上がるのか? 過激な罰ゲームが存在するからだ。「今の若い子は負けたら何するの?」と黒石氏に尋ねられたヒカルは、「タイマンですね」とバツが悪そうに答えた。憎くもない仲間同士で血みどろの決闘をするクリスマス。ある意味、青春である。
次のページ right-delta
仲間とスーパーに行き…
1
2
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート
ハッシュタグ