更新日:2023年05月15日 13:28
恋愛・結婚

妻の出産時に暴走する姑…夫の対応次第では“離婚”の危機に

夫の神対応に今でも感謝

エコー 山村咲さん(仮名)は「義理の母と関係がそこまで悪くない場合でも対策は必要です」と自身の経験からうったえる。 「出産時に1番ツラかったのは陣痛中にもかかわらず、姑から過度な連絡がきたことでした。私の場合、陣痛が始まってから出産まで2日ぐらいかかったんです。一応『陣痛が始まったので今から入院します』と姑にメールし、『がんばって!』と返事が来ました」  そこまでは問題ない、よき姑だろう。しかし、10~20分おきに生理痛の1000倍といわれる痛みが5分間あるという状態の陣痛が産まれるまで続いた山村さん。ご飯も食べることができず、睡眠も出来ない状態は2日間続いた。耐えるだけでも想像しがたいツラさだが……。 「そんな中、姑から心配のメールがどんどん届くんです。がんばって返事を返すのですが、やりとりが全く途切れなくて……。実母ですら私がしんどいと思って無駄に連絡せず、連絡するなら夫にしてくれていたのに。でも姑ですから無視することも出来なくて、死ぬ気で返信していたのですが、ついに限界が来て返事を止めました。すると、すぐに『返信がこないから心配した』と着信があって……。もちろん、電話なんか出ることは出来なかったのでメールで『電話、無理です』とだけ返事したのですが、姑からは『でも(陣痛と陣痛の間の)10分間は痛くないんでしょ?』って……」  心配をしてくれるのはありがたいが、空気が読めていないのはツラい。ちなみに、山村さんが産後に看護師さんにその話をしたところ、『姑のメール攻撃によるストレスで子宮口がなかなか開かずに出産まで長引いた可能性があるのでは』と言われたのだそうだ……。  前出の橋本さん同様、出産時に姑に苦しめられた山村さんだが、夫の対応が完璧だったという。 「陣痛中、『義母の連絡ツラい』みたいなLINEを最後のほうに送ったところ、それだけで察して対処してくれました。さらに、夕方に子宮口が開き始めたと言われたので連絡したら、すぐに仕事を早退して駆けつけてくれました。そこから生まれる朝4時まで横に着いてマッサージしてくれたことは心強かったですね。  さらに、退院後に私と赤ちゃんが帰って来れる家の状態に準備してくれていたことはさすがだな、と思いました。産後には、昼夜関係なく2時間おきの授乳をしないといけません。また、抱っこしてないと泣いてしまうような状態だったのですが、それを夜中も夫が抱っこし続けてくれて、私を寝させてくれました。今でも思い出すたびに感謝です。これが出来る男性は少ないと思います。産後の体ってズタボロなんですけど、男性にはなかなか理解してもらえませんから」    出産を経験することが出来ない男性には「妻がどうしてほしいのか」「何に困っているのか」を察することは難しい。しかし、こうした体験談を読んだり、妻のうったえに耳を傾けてみたりすることも必要なのではないだろうか。出産後何年もたってから「あの時あなたはひどかった!」といきなり離婚を突き付けられないためにも、夫たちは心得ておきたいものだ。<取材・文/松本果歩>
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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