恋愛・結婚

30~40代未婚男女で「高望みしすぎ」な人たちの言い分

「40代未婚」は結婚対象外、自分も「40代未婚」なのに…

喧嘩 これが40代の男女になると、より現実的というか、血も涙もない。 「40代で未婚なら、もはや何かしらの付加価値がないと結婚は厳しい。それは私もよくわかっています。お金と地位はあって当然、清潔感があって、家も車もある、あとは女性に嫁いでもらうだけ。さらに生活で絶対に苦しい思いはさせない状態でないといけない。いずれ老後の面倒をみてもらうことも考えると、妻は30歳以下しか考えられない」  こう力説するのは、大手ゼネコン会社勤務・笹川巌さん(47歳・仮名)。若い方がいい、というのはもはや好みの問題ではなく将来にかかわる話。もしも同世代の女性と結婚してしまえば、“ラクをするつもりだった老後”という人生設計が崩れてしまう恐れもあるからだという。  40代女性はどうか。独立司法書士としてバリバリ活躍する下尾ゆかりさん(45歳・仮名)の証言。 「40代で未婚の男って、40年間お買い上げなし、ということ。売れ残りどころじゃない……。まあ私も未婚だけど、今結婚するのなら、絶対バツイチ男。若い男なんて何考えてるかわからないし、財産目当てかもって思っちゃう。  バツイチ男は、一度は女に選んでもらえたぶん、まだまともだと思うの。ずっと未婚の男なんて……いくらお金と地位があってもよほど何かがあるんじゃないかと。正直ゾッとします」(下尾さん)  今回は社会で活躍するエリートたちに話を聞いた(もちろん、ごく限られた例ではあるが)。自身の棚に上げた高望み、様々な偏見が見えてくるし、結婚を「自分のためだけのこと」として考える姿勢に疑問を感じる。  結婚は相手があってのもの。相手を幸せにしたい、ともに幸せになりたいという気持ちがない限り、そもそも結婚なんかできないのではないか。  今後も未婚率は上昇し続け、日本のお先は真っ暗……なのかもしれない。<取材・文/山口準>
新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
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