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月収22万円中15万円をオタ活に使う30代男性「1日で10万飛ぶ日も」

オタ活のためにフリーターを選んだ20代「推しの誕生日付近は50万円近く使う」

アイドル 英二さん(24歳・フリーター)は、オタ活のために正社員では働かず、アルバイトの掛け持ちをして月に平均20万、最高で50万を某ライブアイドルに使っているという。 「元々はアパレルで販売をしていましたが、激務だし休みも取れないし安月給。とてもアイドルのライブに行く時間が取れず、フリーターになりました」  英二さんは現在、昼間はコールセンター、深夜はカラオケ店で働いている。月収は30万を超えているそうだ。 「コールセンターは完全にアウトバウンド(※顧客に電話をかける)なんで、成績次第でインセンティブが出る。週2回か3回で15万前後。深夜のカラオケは時給が高いし、長く働ける。ライブやイベント終わりにも行けるから都合が良いんです。どちらも都内近郊なんで、売れない芸人や役者も働いていて、シフトがゆるいんです」  推しのアイドルのスケジュールに合わせ、シフトも組んでいるというからすごい。 「対バンライブが月に10回~13回位。チケットは1枚2000円前後。交通費は高くて2000円。チェキ1枚1000円で毎回2枚~10枚。1回のライブで軽く1万は超えますよ」  それだけでもかなりの出費だが、年に数回はもっとお金を使わなきゃいけない時期があると嘆く。 「推しの誕生日付近、もうこれは地獄です(笑)。だいたい生誕祭と称してワンマンライブや主催ライブをやるんです。本来は1枚しかチケットはいらないけど『チケットノルマが足りない』『メンバーの中で1番チケット売れていない』なんて言われると追加購入しちゃう。で、友人にあげたりね。あとお花をファンで分担して買ったり、個人的にあげるプレゼント買ったり。もちろん、普通の対バンライブも行くので余裕で50万超えちゃいますよ」  英二さんは、東京23区内の家賃5万円のアパートに住み、食事は基本的にカップラーメンや安いインスタント食品で済ませるそうで、食費は月3万円以内。元アパレルだけあってとてもオシャレだが「基本的に普段着はGUとか古着ばっかり」という。 「意外と月30万稼いでいれば、オタ活はじゅうぶんに出来ますね。彼女もいないし、ライブに行くこと以外にお金のかかる趣味もないし……」  これまで推しに膨大な時間とお金を使ってきたが、最近は気持ちの変化があったそうだ。やはり、葛藤がないわけではない。

推しの引退を知り、ホッとした自分がいた

「ちょっと前に推しのアイドルがグループを脱退して引退するっていう噂があったんです。その時、正直寂しい、これからどうしよう、って思った反面、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけですが、ホッとしたんですよね……。  自分が楽しくて追っかけしてるだけですが、どこかで『俺、このままでいいのかな?』って思う。段々、友人は結婚して子どもが出来たりするなかで、僕は赤の他人の応援が何よりも楽しみっていう(笑)。まあ、周りのオタク仲間もみんな推しがヤメても結局オタクはヤメないんですよね。他の推しを見つけたり、オタ友が恋しくて結局どこかの現場に行っちゃうんです」  現役グラドルの筆者にも毎回撮影会やオフ会に参加し、誕生日には自分では買えないようなブランド物をプレゼントしてくれる人がいる。彼らの収支について聞いたこともなかったが、少なくとも何かを犠牲にしてくれているのだと思う。  しかし、アイドル側はそんな当たり前のことを忘れがちだ。もっともっと推してくれているオタクを大事にしなければならないと思う。<取材・文/吉沢さりぃ>ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。Twitter:@sally_y0720
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