IT企業に勤務するとみさん（@wiztommy012）の会社では、新年会の出欠連絡で「スルー」どころか、若手社員たちが競うように大喜利大会をくりひろげているという。 「各社新年会が始まりますねぇ！ 人事部の出欠確認は○×▲に食べたいものを添えて提出するんですが、だいたい『お肉食べたい！』とかなわけです。いつもふざけた回答する人は決まっていて、今回はMー1直後だったためこんな回答」（とみさん、以下同） 　出欠を入力する欄の横にある備考欄には「さすがにコーンフレーク以外にしてほしい」「和牛の方が好き」などM-1の影響か好き勝手なコメントが書き込まれている。

各社新年会が始まりますねぇ！

人事部の出欠確認は○△に食べたいものを添えて提出するんですが、だいたい「お肉食べたい！」とかなわけです。

いつもふざけた回答する人は決まっていて、今回はMー1直後だったためこんな回答#新年会#新年会スルー #ぺこぱ#煩悩の塊#和牛さん pic.twitter.com/TWlz9bLM7F

— とみさん/歌い手インスタ採用開拓者 (@wiztommy012) January 7, 2020

　とみさんは「平均年齢が低い会社なので」と言うが、さすがに上司と部下など会社の様々な立場の人が目にする場所でここまでできるのはどういう状況なのだろうか。 「私の所属する人事部の新年会は、8割女性ということもあると思うのですが、女子会のような雰囲気なんです。もちろん、前向きな仕事の話も話題にでますよ」 　これ以外にも、「ビールが飲めると嬉しい」「チーズ以外！」「野菜以外！」「魚料理希望！」ともはや自由すぎるコメントが続く。そして、ちらほらと「参加できません」といった欠席コメントも許容されているようだ。 　その理由をとみさんはこう語る。 「会社の平均年齢が28.5歳、社長は37歳ということもあるかもしれませんが、役職が上の者がすすんでそういうことをしてくれるので、私たちも気負わずに自由なやりとりができます」 　若手社員だって闇雲に「新年会スルー」したいわけではない。自由にモノが言える雰囲気があればもしかすると楽しみにしてすすんで参加してくれる可能性だってあるのではないだろうか。まずは今年1年、社内の雰囲気を少しでも風通しの良いものにすることで、次の年末年始の「スルー」は減るのかもしれない。＜取材・文／松本果歩＞インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X（旧Twitter）：@KA_HO_MA