更新日:2023年05月18日 16:31
エンタメ

ジャンプの看板作品が次々に終了。巻き起こる『HUNTER×HUNTER』待望論

物語は新たなフェイズに入った。失われたスピード感は戻ってくる?

 昔から細かな心理描写や駆け引きで高度な頭脳戦を繰り広げることがウリだった『HUNTER×HUNTER』。現在の展開はそれをさらに推し進め、バトルよりも駆け引きに重点を置いたストーリーになっているといえるだろう。しかし、能力を駆使したテンポの良いバトルが読みたいと思うのも読者の性。ファン歴15年の鈴木浩太さん(30歳 男性)もその一人だ。 「単純なパワーの強さ弱さですべてが決まるのではなく、相性や頭脳がモノを言うのが『HUNTER×HUNTER』のバトルの特徴です。相性の悪さや実力差をどう機転や事前に立てていた作戦でカバーし戦うか。駆け引きとバトルのいい塩梅の配合があったからこそ、バランスが取れてそこにカタルシスが生まれていたんだと思います。  しかし今の展開は駆け引きに重点を置き過ぎているせいか、サブキャラのバトルはありますが、メインキャラのバトルがいつまで経っても始まらない。ゴンとキルアが主人公だったころのようなテンポの良さが失われてしまったのは少し悲しくも思えます。ただ、決して今のクラピカが主人公の展開がつまらないと言っているわけではなく、コミックスで読むと十分面白いのですが、週刊連載で追うとなると文字数も多いですから、少し辛い部分はありますね」  ファンだからこその苦言もあるが、やはり我々読者全員が『HUNTER×HUNTER』の連載再開を待ち望んでいることに変わりはない。ただ、いつ再開するのかもわからないのが実情だ。そんな我々読者の声を代弁してくれたのか、Twitterフォロワー数日本一の有吉弘行氏も昨年『来年はHUNTER×HUNTER読みたいなぁ。。。』とツイートしている。コミックスを読み返しながら、ピトーを待つゴンのように今年の連載再開を信じて待っていますよ! 先生! <取材・文/大田コトラ>
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