更新日:2020年02月10日 21:38
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横浜クルーズ船の乗客、差し入れの「味ぽん」に大喜び

和食が恋しい…差し入れの「味ぽん」に大喜び

味ぽん

差し入れのなかでも「味ぽん」に感動したという

 そんな石渡さんの部屋に、横浜在住の知人から差し入れが届いたのは10日17時過ぎ。段ボール箱にはインスタントの味噌汁やカップ麺……そして「味ぽん」。 「1番感動したかもしれません。今この瞬間が! 味ぽんがあれば大体の料理はいけますから!」  石渡さんから取材班に対して興奮気味に連絡が入る。実は友人に欲しいものをリクエストしていたそうで、恋しくなった和食の味に近づけることのできる調味料「味ぽん」が真っ先に頭に浮かんだというのだ。 「今日の昼食ではサーモンが出たのですが、味がなかったので……。味ぽんを送ってくれるのがわかっていたのでサーモンを残してあったんです」
ジャン・シュワルツ社長

2月9日、ジャン・シュワルツ社長は全ての乗客に対し、旅行代金全額の返金、さらに今回のクルーズ代金と同額の「フューチャー・クルーズ・クレジット」も付与すると発表

 実は船内ではビールなどの酒類も内線で注文が可能で、現在は全ての飲食やサービスは無料で提供されるというが、ストレスで飲みたくはならないのだろうか。 「(有料だった時に)1度だけお酒を注文しましたが、今後無料となると、逆に遠慮して注文しにくくなってしまいました……日本人ぽいですかね? 本音を言えばお金を払って堂々と飲みたいです。お酒が飲めないのはつらい……」
ランドリーサービス

現在はランドリーサービスなども無料に

 最後に、石渡さんに今の一番の願いを聞いてみると、「とにかく、普通の生活に戻りたい」としたうえで、厚生労働省やクルーの対応については冷静にこう語った。 「本当は全員の検査が終わるまでがいいのかもしれませんが、何か月かかるかと思うと、これしかないのかな? とも思いますが、先に小さな子どもや、介護の必要な方は特別措置で違う施設にでも移していただけたらと思いますが……。  とにかく、乗船した時からずっと休みなく働いているクルーの方々が、なんにも変わらず、笑顔で気持ち良く対応してくださる事に感心と感謝しています」  1日でも早く、すべての乗客・乗組員が下船し、治療や自宅への帰還ができることを願う。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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