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モラハラ彼氏に洗脳されていた女性「ブス、豚は当たり前だった」

 “モラハラ”=モラルハラスメントの略で、言葉や態度による精神的な暴力のことを指す。近年は離婚理由として取り沙汰されることも多いが、夫婦だけではなくカップル間にも存在する。
モラハラ

※画像はイメージです(以下同)

 付き合って5年になる彼氏が、いわゆる“モラハラ男”だと気づいたというのは川上結衣さん(27歳・仮名)。 「私の彼は関西人でノリも良く、話も面白い。私は関東人なので、付き合い始めの頃はツッコミとかに戸惑っていたんですが、だんだん慣れちゃって。今思うと、ありえないような言葉も普通に受けていました」

少し太ると「豚!」、化粧や服装が好みじゃないと「ブス!」

 結衣さんが彼氏の言動がモラハラじゃないかと思い始めたのは、友人との会話がきっかけだったと話す。 「女子会で、ある子が『彼氏とケンカしたら、私のことを“お前”って呼んだの! ありえなくない?』って。そしたら、みんな“お前”って呼ばれることに違和感があると言っていて。私の場合、彼に“お前”なんて呼ばれるのは当たり前で。ちょっと太れば、すぐに『おい! 豚! 痩せろや!』って言われるし、メイクや服装が彼好みじゃないと『ブス!』とかね」 泣く 結衣さんが彼氏の話をすると一同ドン引きし、その場の空気はおかしくなったそうだ。 「みんなが『それってホラ! モラハラだよ!』って言うんです。彼はこういう人って認識だったけど、もう5年も付き合ってるから麻痺しちゃったのかも。関西人が全員口が悪いわけではないけど、ブスやデブって平気で彼女に対して言えるっておかしいですよね」  彼氏のモラハラは言葉だけではない。 「例えば、彼の家に泊まりに行って、機嫌が悪いときは私がまだ朝寝てるのに、すんごい大きな音でテレビを見たりするんですよ。これは『今日はもう帰れ』のサイン。  機嫌が良いときは腕枕してくれるんですが、それはかなり稀ですね。基本的に『人といると眠れない』って、めちゃめちゃ背を向けて寝るんです。ひどいときは私が朝起きたら、顔の前に彼の脚がありましたからね(笑)。ギャグかと思って話しかけてもシカト。何を言っても無反応だから、私も居心地が悪くて帰ったんです。そしたら、LINEで『お前、昨日すごいいびきうるさかったよ、ざけんな』てきたんです。いや、彼も結構いびきをかいているし、それでも別に文句なんて言ったことないのに……」  もはや結衣さんの彼氏は、彼氏というより“殿様”のようである。 「だからもうお泊り自体がストレスなんで、終電手前には帰りたいんですが、それもダメだって言うんです。泊まっていけって。完全に彼が快適でいるための“彼ルール”にすぎなくて、私が従うのが当たり前。いいえ、とは言えない感じですよね」  友人の彼氏との差と、結衣さんは呆然とした。そして、ついに耐えきれなくなり、別れを切り出したのだ。しかし彼の反応は、予想外のものだった……。
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最後まで自分の異常さに気付かなかった
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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