大相撲春場所は無観客開催。異例の状況下で注目したい力士は?
無観客の中で戦う注目力士4人
<大相撲三月場所→https://t.co/jNObT5XJPI>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) February 24, 2020
大関を目指す関脇の朝乃山は、師匠の高砂親方とともに記者会見。
2月9日に行われた朝乃山インタビュー→https://t.co/xGjvn626dw#sumo #相撲 #三月場所 #大阪場所 #春場所 #2020年 pic.twitter.com/mLl254gpSO
今場所、土俵上で最も注目を集めるであろう力士が関脇・朝乃山。大関獲りとなる春場所は主役とも目される。先場所は早々に優勝争いから外れ、場所の中心でもあった徳勝龍、正代、遠藤には尽く敗れた。千秋楽で辛くも白星を二桁にのせ、相撲内容も好調とは遠く、苦しい土俵が続いた。 春場所での大関昇進へのノルマである目安の12勝は、自己最多タイの勝ち星であり昨年の夏の初優勝時の勝利数だ。決して簡単な数字ではないものの、文句なしに偉業を達成するには超えなければならない数字ともいえる。当然、二度目の賜杯への期待も高まる。 26回目の誕生日となった今月1日、戦後では初となる無観客での場所が行われることが決まった。発表後、「(場所中の状況を)イメージできない」と、困惑の表情を隠そうとしなかった。不安にも覆われ、未知とも呼べる場所を前にし、その中で一力士としての期待を集める立場としての内面は複雑だ。それでも「チケットを買ってくれた人もいると思うので残念。力士は精いっぱい頑張るので応援を宜しくお願いします」と意気込みを語っている。特殊ともいえる状況の下、様々な緊張感が続く中、若き逸材は春の大阪で大役を担う。 ●西前頭2枚目 徳勝龍(木瀬部屋)
1月の初場所でまさに予想を覆す結果となった、徳勝龍の初優勝。14勝1敗という好成績、幕尻からの優勝という結果には殆どの相撲ファンの誰もが驚きを隠さなかった。また、場所中や優勝決定後のインタビューなどで「明らか」になったその愛らしいキャラクターも相まって、一躍、人気者として注目を集める存在に。 多くの人々を惹きつけるその表情や、「お相撲さん」という言葉がふさわしい見た目も含め、愛すべき力士として大阪場所を迎える。今場所は番付も大きく上げ、西前頭2枚目という自己最高位に就けた。当然の如く、横綱・大関の他、上位陣との連日の取り組みが行われる。先場所、冴えわたった突き落としや、体型を活かしたスケールの大きな相撲で今場所でも躍進が大いに期待される。 無観客での開催となり、相撲界のみならず、明るい話題が遠ざかっているかのような現在において、土俵上のその姿を目にすることで、誰もが前を向くことができる魅力を持つ存在と言えるかもしれない。徳勝龍、そして多くの力士たちにはこのような時だからこそ、その豊かな個性で人々の胸を躍らせる、そんな取り組み、そして立ち居振る舞いを求めても許されるのではないだろうか。 ――力士・関係者等、経験のない状況の中で行われる令和2年大阪場所。我々ファンも力士たちの取り組みに可能な限り声援を送りながら、無事に15日間が行われることを願うばかりだ。<文/スポーツライター・佐藤文孝>
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