更新日:2023年05月24日 15:13
ライフ

コロナに便乗する悪徳飲食店…写真も限定メニューもすべて嘘!

入店後に違和感、載せていた店内写真と違う…

 その女子会を楽しみにしつつも別の女友達と飲む機会があった。彼女はデザイナーでもろにコロナの煽りを受け、仕事が暇だと嘆いていた。その時、ふいにあの店がよぎった。女子会同様、スクショを送ってみると彼女も快諾してくれ、当初より早く焼肉屋に行けることになった。  TwitterのDM(ダイレクトメール)でも予約を受け付けてると書いてあったが、コロナ騒動の渦中とはいえ、当日予約は難しいだろうと思い、直接電話をかけてみた。すると、21時からなら可能とのことだった。店側からは「当日なのでキャンセルはお控えください」と再三念を押された。  そして、実際に繁華街まで足を運んでみると、なんだか嫌な予感がした。通りにはキャッチの姿が多く、つまりルール無用の悪質な店がある場所ということの証左なのだ。  ドアを開けた瞬間、不安が的中したことを悟った。まず、壁がおかしい。おかしいというより、Twitterに載せていた店内写真とは全く異なるのだ。  若者たちが綺麗な写真を撮り“映え”と表現するが、当初期待していた映えどころの話ではない。そもそも違う店なのである。  21時に予約してあることを告げると、不可解なことが起きる。店員は「すいません、ちょっと待ってください」と謝るだけで、席まで案内される気配がない。  我々の前には、3組計10人の待ち人がいる。そして、15分が過ぎた。ここは繁華街であることから、飲食店ならいくらでもある。普段なら諦めて他店に行っているところだが、それでも待った理由は2つ。Twitterに載せていた肉の写真が豪華だったこと。そして、「お待たせしてスイマセン! サービス致します!」という店員のひと言だった。  それから待つこと20分。予約した時間からは30分も待たせれたが、ようやく空腹の我々は席に案内された。もはや予約をしてもしなくても変わらないんじゃないか。座席数と予約数が明らかに合っていない。  でも良いのだ。美味しければ。そう思い返し、席についた。
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期待していた高級部位が食べ放題メニューにない
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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