更新日:2023年05月24日 15:13
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コロナに便乗する悪徳飲食店…写真も限定メニューもすべて嘘!

期待していた肉の高級部位が食べ放題メニューにない

焼き肉 着席すると、私たちは「ウーロンハイ2つ!」と威勢よく頼んだ。  寒い。店内が寒い。さらに、鉄板には全体的に汚れが目立つ。ツイートの効果なのか、店は大繁盛だったが、皿洗いが足りていないのかもしれない。この店で本当に厚切り牛タンが食べれるのか……という不安がよぎる。友人も「ここ、本当に大丈夫なのかな?』と苦笑していた。  サービスの肉が届く。薄っぺらい牛タン数枚に、てんこ盛りになったピンクの肉。全く何の肉だかわからなかったが、やたらピンクだから、おそらく豚だろう。  ウーロンハイに口をつけるが、マズい。焼酎と烏龍茶を混ぜただけのシンプルなお酒のはずなのに、人生で初めてウーロンハイをマズいと思った。友人が「これ無理、消毒の味がする」と顔をしかめる。そのウーロンハイを一口飲んだだけで、我々はハイボールを頼んだ。  そのうちに焼いていた牛タンと豚が焼けた。友人の感想が全てを物語る。 「何の肉かわからないけど、お腹が空きすぎて、食べれなくもないけど、でも、美味くは……ないよねぇ?」  他の肉を頼もうとメニューに目をやると、唖然とした。Twitterに載せていた高級部位がないのだ。  もうここまで読めばおわかりかと思うが、ハイボールも飲めたものではなかった。大酒飲みで大食いの我々だが、会計をすることにした。2人で6000円ちょっとだが、結局、期待していた高級肉は1枚も食べれず、酒もほとんど飲んでいない。もちろん、その後の女子会はキャンセルすることにした。  暗い気持ちで店を出る。筆者と友人は、飲み直すためにラーメンチェーン店「天下一品」に入った。このときほど、ウーロンハイが美味いと思ったことはない。温かいラーメンが身に沁みた。  Twitter上には、飲食店に限らず、今回のコロナ禍で閉店せざるをえなかったという投稿も複数見られ、それが大きな話題となることもある。そんななかで、応援したいという人の気持ちを踏みにじるようなやり方はどうかと思う。  苦肉の策だったのかもしれないが、やはり客としては納得がいかないものだ。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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