更新日:2020年03月29日 09:24
ライフ

マスクがつないだ絆…SNSに投稿されたエピソードにほっこり

手作りマスクに通りすがりのおばあちゃんが…

マスク

手作りの紫色のマスク。写真は歳(とし)さん提供

「暗いことばかりだからと自分のほっこりエピソードを書きました」と話す歳(とし)さん(@tubaki_ran)は、以下のように投稿した。 「マスク関連で。金曜にユキトさんに作ってもらってお譲りしていただいたマスク付けてスーパー行ったら、通りすがりのおばあちゃんに、それとても素敵な色ね。どちらで買ったの?と言ってもらってニコニコした。花粉症なので友人に作ってもらったのです。と言うとおばあちゃんもニコニコほっこり」  思わず見知らぬ人に話しかけてしまうようなマスクとは……いったい?  歳さんに実物を見せてもらった。紫色っぽく見えるが、実際はもう少し赤に近いワイン色だ。 「顔が大きく見えないよう工夫して作ってくれたのでそんなに大きくありませんよね。素材はダブルガーゼで出来ています」(歳さん、以下同)  このマスクは友人の手作り。花粉症の歳さんが持っていた使い捨てマスクがそろそろ無くなりそうになり、「花粉症持ちなのでマスクが無いのは生活に関わる。困った……」とTwitterで呟いていたところ、友人が「自分も花粉症持ちなのでマスクが無いとこの時期大変なのはよくわかる。自分の分を作るついでに作ってあげる」と作ってくれたのだそうだ。 「友人は元々、服飾のお仕事をしていた人なので、技術がとってもしっかりしていてマスクも使いやすいです」  確かに、縫製もプロ並みであり、顔に合わせた形状の立体感ぐあいに技術力を感じる。これだけでも人の優しさを感じることのできるエピソードだが、歳さんはこのマスク付けてスーパーへ行った際、おばあちゃんに前述のとおり話しかけられた。 「大阪という土地柄もあるのかもしれませんが、おばあちゃん達って自然に話しかけるのがお上手ですよね。その方は全く知らない方で、商店街のスーパーの前で買い物帰りに声をかけてもらいました。 『それとても素敵な色ね。どちらで買ったの?』という会話の後に、『そんな素敵な色のマスクはやっぱり売っているものでは無いのねえ。ありがとう』と、ほんのひとことふたこと程度の会話でしたが、ほっこりしました」  コロナで暗いニュースばかりなこともあり、「あったかい気持ちのお裾分けしよう」と、思い投稿したという歳さん。 「作ってくれた友人に向けてあなたの作ってくれたマスクのお陰でこんな素敵な出会いがあったのよ、と言うことを伝えようと思っての投稿でもありました。作ってくれた友人は喜んでくれたようです!」
 読んだ人も友人も、誰もが笑顔になれるエピソードだ。新型コロナウイルスによる影響はまだまだ見通しが立たないが、人と人との優しい関わりを大切にして一人でも多くの人が健康で乗り切れることを願いたい。<取材・文/松本果歩>
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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