『あつまれ どうぶつの森』任天堂の株価を左右するほど売れる理由
(3)ゆるやかなコミュニケーション
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
3つ目の理由はコミュニケーション要素。NPCのかわいいどうぶつたちとの会話はもちろんですが、最新作ではプレイヤー同士のコミュニケーションも進化しています。今回は本体1台で最大4人のおすそわけプレイに対応(従来作では本体1台での同時プレイはできませんでした)。同じ島に住んでいる家族や兄弟と一緒に遊べるようになりました。
また、ローカル・インターネットともに最大8人までの通信プレイ(従来は4人まで)が可能に。たき火やキャンプ用品、灯台、噴水といったオブジェでディスプレイされたフレンドの島を回るだけでもワクワクします。
自分の島にはないフルーツを狩ったり、自慢の部屋を披露したり、足りないアイテムを交換したり、値上がりしているカブを売ったり……。がっつり協力するのではなく、ゆるやかにコミュニケーションできるのが『どうぶつの森』の良さです。
現実社会がギスギスして住みにくくなるほど、心の理想郷として存在価値が高まる『どうぶつの森』。最新作『あつまれ どうぶつの森』の大ヒットは、リアルな世界がストレスだらけであることの裏返しと言えるかもしれません。
<文・写真/卯月鮎>1
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