家族をのためにヘルス嬢となった18歳
―[風俗嬢に転身した被災女性の悲劇]―
「自分が風俗で働くことになるとは思いませんでした。けど、私が家族を支えなきゃいけないから……」
渡辺あおいさんは今春、高校を卒業し、4月から仙台市内の専門学校に通うはずだった。だが、津波で実家は流され、進学を断念せざるを得ない状況に陥った。
「お母さんは無理してでも私を学校に行かせようとしたけど、生活を立て直すお金すらない。ウチは母子家庭で、まだ小学生の弟もいるんです。貯金なんてほとんどないし、母もパート先が被災して職を失ってしまったから……」
18歳が短期間に大金を稼ぐには風俗が手っ取り早い。「キャバクラで働く」と嘘をついて上京した。
「本当のことを話したらお母さんは『娘を家族の犠牲にさせた』って自分を責めちゃうから。最初は抵抗があったけど、今はもう仕事にも慣れました。今月は10万円仕送りした。自分もお金を貯めたいから、しばらくは風俗で頑張るつもり」
●渡辺あおいさん(仮名・18歳)宮城県石巻市出身
4月中旬に高速バスで上京。その足で都内のヘルスで面接を受け、現在は週5~6日出勤。男性経験は高校時代の元彼1人だけ。風俗で働くまでフェラは未経験同然だった
― 風俗嬢に転身した被災女性の悲劇【4】 ―
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