コロナで見えた恋人の本性「まるで病原体みたいな扱いをうけて…」
緊急事態宣言が発令され、人々の生活は大きく変わった。抑圧された状況下で「コロナ離婚」という言葉が目立ち始め、ヨーロッパでは外出制限のなかDVが急増しており、社会問題となっている。いまストレスは溜まる一方だろうが、だからこそ、これまでは見えなかった相手の本性が炙り出される。
「4月7日に“緊急事態宣言”が出た途端、いきなり厳戒態勢になった彼氏に呆れています」
こう話すのは、会社員の紗千さん(27歳・仮名)だ。現在、彼氏と半同棲しているそうだが、緊急事態宣言が発令された直後から相手の行動に嫌気がさしているそうだ。
「彼は25歳のバーテンダーなんですけど、3月末までコロナのコの字も気にしていなかったんです。カウンターがあってお客さんと対面になるのですが、距離的には1メートルもないのに、マスクもしていなかった。なんなら世間が自粛ムードになってからも『他の店がやっていないんだから儲け時だ!』なんて言うぐらいだったんです。今まで散々、濃厚接触していたのに現在では……」
そんな彼も緊急事態宣言が出され、店が営業中止になるや態度が激変したという。
「私も8日から仕事が休みになったんですよ。だから、しばらくずっと一緒にいれるかと思って連絡したらブチ切れ。『コロナなめるなよ!』と怒鳴られました。いきなり店が休みになったもんだから事態のヤバさを実感したんでしょうね。今までなんて、私が『マスクつけな』って大量にマスクを分けてあげても面倒臭がってつけたがらなかったのに」
以前は紗千さんが、バーテンダーという仕事上、客との濃厚接触を続けざるを得ない彼に怯えながらも、自身は手洗いやうがい、換気などに気をつけて会っていたそうだ。
彼と電話で口論になり、言われた言葉は「5月6日まで誰にも会わない」だった。
「私はそれなりに気をつけてきたのに、『危機管理能力が低いよ!』『一緒にいたいとか頭悪すぎだろ!』って怒られて、まるで病原菌みたいな扱いをされて萎えました。友人に話したら笑われて『他に女いるだけでしょ』って。それならそれで言ってくれたらいいのに。彼の言い分はわかるし、正論だと思うけど、なんだか納得いきませんでしたね。たとえコロナが収束しても、もういいやって感じになりました」
紗千さんは現在、半同棲していた部屋でひとり黙々とテレワークに励んでいる。
コロナをきっかけに恋人の本性が見えてきた
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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