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コロナ感染した夫を持つ妻、保健所からは外出許可が…

「『熱が下がって、容体が安静してから2週間くらいしたら勤務先とも相談してご判断ください』と言われて。えっ、自分で決めるの?って驚きましたね。さらに、買い物に行くこともできなくてすごく困っていたのですが、保健所の方は『マスクして短時間なら、スーパーとか買い物とかは行っていいですよ!佐藤さんは感染者の認定をされていないので』って言われました。  国としては検査も強制でできるわけではないですし、入院は法律で決めているものの、外出するな、仕事へ行くな、とは抑制できないからだというのですが、あまりにも『あなた個人のモラルにおまかせします』というニュアンスには戸惑いを隠せません」  佐藤さんが「感染者認定」されていないのは空気を読んで自ら検査を辞退したからであり、感染していないという証拠にはならない。最悪の場合、ウィルスをばらまくことにもなりかねない指示には驚く。 「万が一私が買い物に出かけたことで誰かを感染させてしまっては困りますから、買い物はAmazonの玄関に置いて行ってもらう置き配サービスを利用しています。あとは近所の友だちに日用品を買ってきてもらって置き配してもらっています……お金は振込みでお支払いして。でもAmazonはコロナの影響でペーパータオル3倍とかに値上がりしているので、収入が下がっているのに高いものを買わないといけないのはきついです。友だちに買いものを頼むのも気をつかいますし……」  とはいえ、佐藤さんは保健所の方を責めるつもりはないという。 「電話をしていても、ずっと後ろで怒鳴られている声が聞こえたりするんです。土日も保健所の方からは電話がかかってきますし、いつ休んでいるのか……」  検査を受ける側も、検査する側も限界は近い。 〈取材・文/日刊SPA!編集部〉
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