コロナ感染した夫を持つ妻、保健所からは外出許可が…
4月15日現在、新型コロナウィルスの感染者数は8000人を超えた。緊急事態宣言が出されて以降も、感染拡大は止まらず、もはや「海外に行ったから」「ライブハウスに行ったから」という人だけのものではなくなりつつある。明日には自分が感染するのではないかと不安に思っている方も多いだろう。
そしてコロナ感染者のなかでも、症状が軽い人たちはどのような“隔離生活”を送っているのか? 今回は「夫が感染し、自身も疑いがある」という千葉県在住の佐藤晴美さん(仮名・38歳)に話を聞いた。
電話取材した4月10日時点で「私も夫も今は平熱で、咳などもありません」と話してくれた佐藤さん。3月31日の夜、夫が突然39℃の発熱があったものの、最初はコロナだとは全く思わなかったという。
「3月末の時点では国内感染者は1000人程度だったので、コロナは対岸の火事だと思っていました。夫は千葉県内の会社と自宅の往復しかしておらず、たまにコンビニに寄る程度。職場も今年は社員全員がインフルエンザの予防接種を受け、出入り口には空間除菌のアイテムを設置するなど、対策は徹底されていたので社内での感染は考えにくい。通勤は電車を使っていたから、それぐらいしか感染経路は思い浮かびませんね……」(佐藤さん)
佐藤さんの夫が最初はただの風邪だと思い病院の検査へ。するとインフルエンザは陰性、血液検査で白血球の量から「ウィルスに感染している可能性がある」ことが発覚。すぐにPCR検査を受けて自宅待機になり、2日後に保健所から「陽性反応」の結果が届いた。千葉県のコロナ感選者は当時200人程度、その1人になってしまったのだ。
「保健所からは『指定感染症なので入院して隔離しなければいけないことになっているが、病室が空いていないので自宅療養するように』と言われ、夫が死んでしまうかもしれないと怒りがこみ上げてきました。でも、病院から処方された『カロナール』『ムコダイン』『麦門冬湯』の3つの薬が効いたのか、2~3日で熱が下がって今は落ち着いています」
自宅でも夫と部屋をわけていた佐藤さんだが、やはり夫婦2人で一つ屋根の下に暮らす濃厚接触者だったからか、夫の陽性反応から4日後、彼女も微熱が続くようになってしまう。
「普段平熱の低い私が、37.2℃が続いていたこともあり、保健所に電話しました。夫がコロナで自宅療養していることを伝えたのですが、『熱とかあったら検査できますけど、検査しても自宅待機になりますよ。軽症の方が検査を受けることで重症の方の検査が遅れてしまうので……』と、やんわり“来ないで欲しい”と言われました……」
夫だけではなく、夫婦揃ってコロナ感染の確率が高いため、仕事や外出は一切控えていたものの、この生活をいつまで続ければいいのかわからなかったという。そんな疑問をぶつけたところ、保健所からは驚きの回答が。
会社と家の往復で“3密”は避けていたのに感染
妻も感染疑い。保健所から言われた「検査を受けないで欲しい」
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