エンタメ

自粛の標的にされる芸人、俳優たちの苦悩。収入はゼロ…どころか借金状態に

 あらゆる業態に暗い影を落とす、新型コロナウイルスの感染拡大。飲食店などの窮状はテレビでも度々報道されるが、フリーランスの多い芸能関係者もまた大変な状況にある。さらには、困窮を訴えても「こうなるリスクをわかっていないなら、芸能をやる資格なし」といったような、批判的な声まで飛んできているようだ。
困窮

写真はイメージです

 今回、芸能を生業とする人に状況を聞いてみた。

お笑い関係者も“笑えない”状況

榎谷充師

榎谷充師さん(本人提供)

 お笑いライブを主催したり、ネタ見せ作家として活動する榎谷充師さんは、若手芸人の現状を次のように語った。 「収入的には、劇場を持ってる事務所の芸人がヤバいみたいですね。定期的に入ってきていた劇場ライブのギャラがなくなりますからね」。  ライブもなくなり、飲食店などでアルバイトをしている芸人は、どちらの収入も絶たれて、完全に無収入になっているという。しかし「吉本の芸人は、決まっていた舞台についてはギャラの半分もらえるみたいです」とも教えてくれた。  榎谷さんは自身について「ライブは全部中止になったので、経済的には本当にヤバいです」と言い、クラウドファンディングなどで、しのぐ準備をしているという。外出自粛で、気分が塞ぎがちになるこの時期、本当ならば今こそ笑いの力が必要だとも思うが……。

キャンセル料で借金地獄…俳優たちの窮状

笠原ちゃこさん

笠原ちゃこさん(本人提供)

 元芸人で、現在は俳優と映画監督である笠原ちゃこさんは、自身の監督作品が上映開始になる直前に、延期や中止に。さらに俳優としての舞台もキャンセルとなり収入はゼロになった。その上で「劇場代は1日数十万するところもあり、主催者はそれをチケット代で支払うのでキャンセルとなれば、そのまま借金を背負うことになります。とても苦しいですよね」と、演劇仲間の苦しみを話してくれた。  自身も苦しい境遇にありながら、マスクを手作りして周囲のマスクが手に入っていない人に配っているという。そして「想像力を養うエンターテイメントは平和や愛に必要不可欠なものです。想像力を養う場である映画館や劇場と、クリエイターが生きられなくなってしまう事は阻止したいですよね。劇場や映画館に補助金が出ることを望みます」と、行政へ訴えた。
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ミュージシャンには別の悩みも
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