そこで川口さんは、すべての元凶である「ろっ骨の固さ」を改善するためのメソッド「ろっ骨ほぐし」を考案。「ろっ骨ほぐし」をすれば、自然と姿勢が良くなり、呼吸が深くなっていく。すると、筋肉の酸素不足が解消して、腰痛の予防と改善につながるのだ。 　川口さん自身、20年以上悩んできた腰痛をこの「ろっ骨ほぐし」で治したという。 「ろっ骨ほぐし」は、自宅で簡単にラクにできるスグレモノ。ここではその中から、テレワーク中のあなたにオススメしたい、2つの運動を紹介しよう。それぞれ、スキマ時間に1分ずつ行うだけで、腰痛の予防・改善効果が期待できる。 ■ろっ骨ほぐし① 脇腹のマッサージ 　起立して、左右の脇腹のろっ骨を手のひらでマッサージする。骨と骨の間をほぐすイメージでゆっくり動かす。上下や前後、回すようにして、ろっ骨についた筋肉を広い範囲にわたってほぐしていく。イスに座ったまま行ってもOK。 ■ろっ骨ほぐし② 仕事の合間の肩まわし 　イスに座り、ひじを真横に向けて、左右の手を肩の上に置く。左右のひじを交互に前に出す要領で、肩をまわす。ろっ骨がたわみ、ほぐされる。 『腰痛を治したきゃろっ骨をほぐしなさい』では、この他にもシチュエーションに合わせたさまざまな「ろっ骨ほぐし」を紹介している。気になる方はチェックしてみよう。 　東京大学と日本臓器製薬の調査チームによると、「腰痛がもたらす経済損失は年間およそ3兆円にも上る」とのこと。腰痛は生産性を落としかねない。腰が痛けりゃ、仕事どころではなくなってしまうのだ。 　腰をいたわり、テレワークをスムーズにこなすためにも、生活に「ろっ骨ほぐし」を取り入れてみてはどうだろう。