更新日:2020年06月11日 19:16
ライフ

マスクでの口呼吸は危険。息苦しさを解消する「長生き呼吸法」を医師に聞く

長生き呼吸法で「肺活」と「腸活」をダブルで実現

「長生き呼吸法」を続けると、鼻呼吸の習慣が身につくだけでなく、さまざまな健康効果が期待できるそうだ。 「『長生き呼吸法』の特徴は、自律神経と腸内環境を同時に整えることができる点です。 吐く時間を長くすることで、リラックス効果をつかさどる副交感神経が高まり、不安やうつ症状など、さまざまなメンタルトラブルに効果を発揮します。  また、腸のマッサージによって腸内フローラのバランスも改善するため、便秘や慢性疲労、高血圧などの生活習慣病の改善も期待できるでしょう。 さらに、腸に7割集まっているといわれる免疫細胞の活動も活発になりますので、免疫力アップにも役立つのです」(小林先生) マスク職場 口呼吸を治すための「長生き呼吸法」で、それ以外にもいろいろメリットがあるわけだ。ただ呼吸するだけだから、お金がかからず、場所も時間も選ばないのが嬉しい。

深い鼻呼吸は、メンタルヘルスの第一歩

 試しに行ってみると、頭がスッキリするような爽快感を感じられる。そして、そもそも自分の呼吸とじっくり向き合うことがなかったので、深い呼吸で深い安心感をもたらしてくれることも実感できた(長い歴史を持つ座禅、瞑想、マインドフルネスも、深く長い呼吸をすることが最も大切だと説かれる)。  口呼吸になっている人はもちろん、そうでない人も、ぜひ「長生き呼吸法」を試してみてほしい。  マスクのことだけでなく、コロナをきっかけに、世の中や生き方が大きく変わろうとしている。それを不安に感じている人は少なくないだろう。  そんな方々に向けて、小林先生からメッセージが届いた。最後に記載しよう。 「何をするにも、しっかり深く呼吸してから向き合うと、必ず状況はいいほうに向かっていきます。たとえ今、仕事や生活に、ストレスや悩み、不安があったとしても、まずは『長生き呼吸法』をしてから、1歩目を踏み出すようにしましょう。しっかり大地を踏みしめて、ドンと構えて、ゆっくり、ゆっくり呼吸すれば、ささいなことに惑わされず、生きている喜びを感じられるはずです。『長生き呼吸法』が、コロナの時代に、あなたの人生の支えになることを願っています」 <文/日刊SPA!取材班>
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