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再放送ドラマの高視聴率で感じる「新作や新商品はこんなに必要か?」

コロナショックは「目覚める」きっかけになるか

 ただし、“かつての日常”こそが反動的なノスタルジーの根っこにあるのだとすれば、話は複雑です。いずれ、同じことの繰り返しになってしまうわけですから。  前述のエッセイで、ブリンゲス氏は、このように論を締めくくっています。 <すでに目覚めつつあった消費者の意識は、今や業界がどれほど薄っぺらいものであるかを十分に理解している。(中略) 健康、家族、コミュニティーの大切さが再び見直されている今だからこそ、目先の利益や物質的な満足に屈するのではなく、真の変革に備えるため、既存のシステムに抵抗するまたとない機会がやってきているのである。>  こんなときだからこそ、理想を描いてみる必要があるのかもしれません。 <文/石黒隆之>
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4
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