箕輪氏がセクハラ問題で謝罪。一連の発言にみる“言い訳のテンプレート”
謝罪したのはよかったが…誰に何を謝罪している?
皆様へ pic.twitter.com/6Cc5VBAcZN
— 箕輪オンライン厚介 (@minowanowa) June 8, 2020
「謝罪のコメントを出したこと自体はよかったと思います。ただ、これだと『誰に』『何の』謝罪をしているのかよくわかりませんよね。 もちろん一連の問題は既に幻冬舎マターになっているはずで、現時点では具体的な事柄に言及できない部分もあるのだとは思いますが……。A子さんに対する謝罪の言葉が一言もなかったことにはどうしても違和感を抱いてしまいます。 こういった反省文もまたともするとテンプレになりがちなので、いろいろと問題がクリアになった後には、ぜひご自身の言葉で具体的な説明や謝罪をしてほしいなと個人的に期待しています」 と、ここまで箕輪氏の発言について厳しく分析してきたが、無意識だったり、これくらいは許されると思ってやっていたことを周囲にセクハラとして指摘されたら、『えっ、これくらいのことがセクハラになるの?』『セクハラなんてしてないよ』『向こうもまんざらでもなかったじゃん』『ハメられた』と典型的な言い訳をしてしまう男性も多いだろう。 文脈を無視した引用で恐縮だが、箕輪氏も著書『死ぬこと以外かすり傷』(マガジンハウス刊)でこのように言っていた。 「すべてのルールが変わる中で強いのは、新しいことを受け入れ、変化を楽しめる人間だ」 セクハラに関する基準やルールも、この数年でアップデートを重ねている。「昔だったら許されたのに」「男だったらこれくらいは普通でしょ」といった思考停止の言い訳はもはや通用しないのだ。箕輪氏の一連の言動を他山の石として、自分自身気付かないうちにセクハラをしていないか、そしてそれを都合のいい言い訳でなかったことにしていないか、自分を振り返ってみてもよいかもしれない。 【清田隆之 プロフィール】 文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。朝日新聞の人生相談「悩みのるつぼ」では回答者を務める。単著としては『よかれと思ってやったのに─男たちの「失敗学」入門』、桃山商事としての著書に『生き抜くための恋愛相談』『モテとか愛され以外の恋愛のすべて』などがある。Twitter(@momoyama_radio) (取材・文/日刊SPA!編集部)
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