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コロナバブルで「日経平均は3万円を超える」説。乗ってもいいの?

コロナで働き方革命! 社内で仕事していない50代は駆逐される

――コロナの影響でリモートワークやステイホームが流行していますが、それもまた株価上昇のけん引役になるのでしょうか 永野:私は今回のコロナ蔓延によって、働き方改革どころではない、働き方「革命」が起こると見ています。リモートワークの一番の効果は、社内で仕事をしていない人をあぶりだすというものです。  大きな会社にお勤めだと、1980年代入社の人が役員にもなれず、かといって、年齢的に若い人と同じように現場の仕事ができるわけでもなく、不思議な役職を与えられて、ただ過ごしているというのをよく目にされていると思います。そういう人たちが駆逐されるでしょう。 ――社内で明らかに「仕事していない人」…。確かにめちゃくちゃたくさんいますね、周りにも! 永野:さらに文系・オフィス業務は細分化され、「ファストフードのアルバイト化・マニュアル化」と似たアウトソーシングや分業が進むでしょう。極端な話、全部、クラウドで外に出せばいいわけですから、極端に人件費が下がり、年功型賃金は崩壊します。企業もリモートワークで社内を極端にスリム化しても業務が回ることが分かれば、間接部門を大胆にリストラすることで、収益が向上します。それもまた日経平均3万円台の株高のけん引役になるでしょう。

毎月1万円、7500円は日経平均株価、2500円はNYダウに積み立て投資

――そんなにお金ないんで、株なんかに投資できないんですけど… 永野:飲み代でも洋服代でもなんでもいいです。とにかく月々5000円、1万円でいいので、一刻もはやく積み立て投資に回してください。iDeCoやつみたてNISA口座を開設すれば、節税効果も期待できます。日経平均株価に連動するインデックス投信に7500円、NYダウのインデックス投信に2500円、月々投資するだけ!  なにかと老後不安が叫ばれ、今後はコロナ不況による雇用不安も深刻化しそうですが、もし株価が3月底値を割り込むような二番底に向かったら、逆に天与の恵みと思うべき。なぜなら、その暴落は、新たに資産運用を始める10年に一度、いや50年に一度の大チャンスだからです。  今、株式投資など資産運用を始めないでどうするの? 始めるなら『今でしょ!』と声を大にしていいたい。もっとも、私たちは、いつでも「今が始めどき」だっていうんですけどね。  今回、永野さんが書いた著書『金融のプロが教えるコロナ暴落後の投資術』では、iDeCoやつみたてNISAを使った長期定額積み立て投資のほかにも、コロナバブルで上がる超優良企業、さらにはリモートワークや社会全体のクラウド化で急成長が見込める企業などが詳細に解説している。日経平均3万円のバブルに乗りたいなら、ぜひ一読したいものだ! 永野 良佑(ながの りょうすけ) 金融アナリスト 1967(昭和42)年愛知県生まれ。1989(平成元)年3月、一橋大学経済学部卒業。 外資系金融機関を中心に、ストラクチャード・ファイナンス、クレジット・トレーディング業務に主に従事。著書に『プロが絶対買わない金融商品』(扶桑社)、『セールスマンが教えてくれない金融商品の仕組み – 危ない商品はこう見分ける!』(中央経済社)、『これでわかった! ファイナンス お金に関する基礎知識から、最新の金融理論まで』(PHP研究所)、『これだけは知っておきたい「金融」の基本と常識』(フォレスト出版)、『20代からのファイナンス入門 – お金がお金を生むしくみ』(ちくま書房)など多数
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金融のプロが教える コロナ暴落後の必勝投資術

3つのシナリオを提示して、コロナ終息後、各国中央銀行・政府の 「お金じゃぶじゃぶ政策」によって日経平均3万円、NYダウ4万円の「バブル」が来る ことを解き明かす
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