仕事

通勤電車に乗れない、肉が食えなくなった…アフターコロナ症候群の実態

同居の親にこき使われ、ストレスで血圧上昇

 もともと在宅中心の仕事でも、外出自粛で劣化が加速するケースも。ウェブデザイナーの金田雄一さん(仮名・50歳)は自粛中、一睡もできない日が続いた。 「同居の高齢の母親が、私が常に在宅しているのをいいことに通常の何倍も用事を頼んでくるようになったのが原因だと思います。それにより仕事が頻繁に中断され、ストレスが溜まる一方でした」  そしてある日は、頬が真っ赤に火照り、足がフラつき、頭痛と吐き気が同時に襲ってきた。 「『いよいよコロナ感染か』と思い熱を測ると平熱だったため、血圧を測ってみると、なんと上が252に! 急いで病院に駆け込むと『よく血管が切れなかったね』と言われるほど危険な状態でした」  睡眠薬を処方され、ようやく熟睡できるようになったが、血圧はいまだ160と高め。体調が戻る兆しもないようだ。  コロナウイルスに罹患せずとも、身体機能は着実に奪われていた。  擬似的ベッドレスト状態による筋力と内臓機能の低下。そしてストレス耐性も下がっていく。
アフターコロナ症候群

「体が太った」(102人)も多数。このままでは生活習慣病が加速

<自粛後に身体面で衰えた点> ※35~55歳男性300人アンケート(都内近郊・5月下旬に実施・複数回答) ・体力が衰えた 157人 ・通勤したくなくなった 104人 ・体が太った 102人 ・疲れやすくなった(もしくは回復しにくくなった)85人 ・長距離を歩けなくなった 35人 ・記憶力が衰えた 33人 ・言葉がうまく出なくなった 33人 ・視力が落ちた 29人 ・白髪が増えた 27人 ・思考能力が衰えた 24人 ・趣味を楽しめなくなった 22人 <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/根田拓哉 モデル/豊沢朱門 アンケート協力/リサーチプラス>
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