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2020夏のセンバツ甲子園、コロナ第2波のなかスカウトが注目するのは?

高校野球界の横綱同士が大会最終日に激突

 雑誌『野球太郎』(廣済堂出版)の編集部員を経て、スポーツライターとして活躍する菊地高弘氏が話す。 「高校野球界の横綱同士が大会最終日の8月17日に激突するので、千秋楽の取組のようですね(笑)。東海大相模は、高校通算53本塁打の主砲・西川僚祐、44本塁打の主将・山村崇嘉、32本塁打の加藤響、そして27本塁打で俊足の鵜沼魁斗の“156発カルテット”が強力で、金属バットを持たせるのがアブないくらい。  一方、大阪桐蔭の打力も引けをとらず、ポッチャリ系の体格ながらしなやかなバットコントロールで、埼玉西武の中村剛也を思い起こす西野力矢、それに仲三河優太の長打力も強力。両校とも互いに闘志を燃やしており、試合ではアドレナリン全開になるのは必至。1点勝負の緊迫した戦いになるか、ノーガードの打ち合いになるか、いずれにせよ名勝負になるのは間違いない」  初戦を飾る大分商(大分)vs花咲徳栄(埼玉)もプロのスカウトが注目する逸材が揃う。菊地氏が続ける。 「花咲徳栄の高校通算47本塁打のハードパンチャー・井上朋也、大分商の147㎞本格右腕の川瀬堅斗、2人の対決にはスカウトも目を光らせています。川瀬にとっては初の甲子園なので、無観客とはいえ独特の緊張感に包まれる開幕戦で、真価を発揮できるか? 優勝経験のある甲子園常連校・花咲徳栄に川瀬投手が立ち向かう構図になるでしょう」  将来性豊かなスター候補がひしめき合うなか、ドラフト指名が確実視されているのは8月16日に出場する明石商(兵庫)の中森俊介投手と来田涼斗外野手。中森は151㎞の直球に多彩な変化球と総合力が高い。昨年のセンバツで先頭打者ホームランとサヨナラ弾を放った来田は“持っている”感もあると、佐々木氏と菊地氏が共に太鼓判を押す。 2020夏のセンバツ甲子園観戦ガイド
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プロ志望だった高校球児が続々と大学進学
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