更新日:2020年08月05日 13:40
スポーツ

2020夏のセンバツ甲子園、コロナ第2波のなかスカウトが注目するのは?

プロ志望だった高校球児が続々と大学進学に変更する

 ただ今年はコロナの影響がスカウト活動にも及んでいるため、高校球児たちの評価が難しくなっていると佐々木氏が話す。 「甲子園交流試合は1試合だけですし、スカウトの数も各球団2人に制限される。都道府県の独自大会にもスカウトは回っていますが、無観客試合で評価しづらいようです。能力は高くてもプレッシャーのかかる試合では力を発揮できない選手もいるので、スカウトは真剣勝負で選手が自分の力を発揮できるかどうかを見たいのに機会がない。そのため、日本高野連と日本野球機構(NPB)は、プロ志望の高校3年生を集めた合同セレクションを8月と9月に開催するそうです」  才能ある高校球児たちも高卒でのプロ入りを諦め、大学進学を希望しているという。 「春夏の甲子園がなかったこともあり、選手が自信をつける場が失われ、有望な選手が次々と進路を大学進学希望に変えています。プロは自信がなければやっていけないが、これを培う舞台がなかったので、大学で4年間野球をやってプロを目指すということでしょう」(菊地氏)  コロナ感染者の急増で、甲子園交流試合の開催を危ぶむ声も聞こえてくるが、せめて一試合だけでもと願うばかりだ。
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 プロが注目する選手はほかにも数多い。佐々木氏は「健大高崎の左腕・下慎之介投手と身長190cmの橋本拳汰投手はプロ注目。天理の2年生、達孝太投手は将来が楽しみ」だと。また菊地氏は「打者では智弁和歌山の細川凌平。50mを5秒8で走る不動のリードオフマンで、プロ9球団が視察に来るのも納得」という。 <取材・文/週刊SPA!編集部 写真/時事通信社 朝日新聞社> ※週刊SPA!8月4日発売号より
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表紙の人/ 小芝風花

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