油は「控えよう」から、「選んで摂取する」時代へ
オーガニックのオリーブオイルやココナッツオイルなど、いろいろな油が次々に登場し、そのたびに健康効果がうたわれてきた。けれども、日々の食事で摂取する「油のバランス」は、いまだ注目されていない。
「最新の研究が示しているのは、『油を控えよ』ではなく、『油は選んで摂取せよ』です」と、オメガさと子さんは提唱している。「そして、現代の日本人の食生活で、圧倒的に不足しているのが、オメガ3なのです」
スプーン一杯のオメガ3を毎日摂る習慣。体の油バランスを整えるために、始めてみてはいかがだろうか。
【
オメガ さと子さん】
日本脂質栄養学会オブサーバー。看護師歴20年、うち7年間を血管カテーテル室(血管専門治療室)に従事し、動脈硬化が原因で起こる脳梗塞や心筋梗塞の治療場面に数多く携わる。食品の中でも動脈硬化予防の高いオメガオイル普及のために活動中。著書に『
いのちを長持ちさせる ひとさじの油』『最強の妊活!』
【監修:
守口徹教授】
麻布大学生命・環境科学部教授。製薬会社に勤務、国立がん研究センター、東京大学薬学部に研究出向し、博士号を取得。米国国立衛生研究所で脂肪酸と脳機能に関して研究。2020年3月より日本脂質栄養学会理事長。
<文/日刊SPA!取材班>