更新日:2020年08月31日 16:58
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若手女優・白石聖が撮影現場で感じた発見とは?/focus on!ネクストガール

『恐怖新聞』ではホラーに挑戦

――昨年放送された『絶対正義』(東海テレビ・フジテレビ系)での、白石さんの演じられた役の印象が強く残っていて。このときは、手応えのようなものはありましたか? 白石:あ、たしかに。『絶対正義』のときは、今までやったことのないタイプの個性的な役だったので。あれも原作がありますし、高校生時代の「高規範子(のりこ)」を演じるにあたって、小説の中に事細かくヒントが書かれていたので、やっぱりそこは大切にしたいなと思っていました。  それと、範子が大人になったとき、(大人の「範子」を演じる)山口紗弥加さんに繋がるから、個人的には山口さんの「範子」に、ちょっとでも近づけたいと思っていました。だから、もっとこうしたほうがよかったんじゃないかと、撮影中も悩みましたね。  でも山口さんは「過去に白石さんが演じた『範子』がいて、そこからの時間経過があって大人の『範子』がいるんだから、そんなに気にしなくていいよ」っておっしゃってくださったので、心が軽くなったりもしました。  撮影では、監督から、視線の動かし方ひとつをとっても、まばたきをしちゃいけないとか、動きでも迷いがないようにというようなレクチャーをしていただいて。もっとこうしたほうがドラマ的に見て目線が鋭く見えるとか、カメラの位置のことなど、今まで意識したことがなかったことを教えていただけて、すごく身になりました。 白石 聖――なるほど。山口紗弥加さんのお名前が出てきましたが、白石さんが憧れている女優さんや好きな女優さんはいますか? 白石:好きな女優さんはたくさんいます。以前から夏帆さんが好きってよく言ってるんですけど、でも、夏帆さんの作品を全部観ているわけじゃなくて……。そう考えると“憧れ”にしている女優さん像は、そこまでないのかも。  共演した方でいうと、桜井ユキさんと2回連続(『絶対正義』、NHK『だから私は推しました』)でご一緒させていただいたので、少し上の先輩の姿を間近で見れたっていう部分では、尊敬するというか……。憧れなのかな? 憧れとはまた少し違うかもしれないけど、すごく好きなお姉さんかなっていう。ふふ。 ――撮影現場で出会った女優さんから、そこで吸収していくっていう感じなんですかね? 白石:そうですね、はい。 ――8月からドラマ『恐怖新聞』(東海テレビ・フジテレビ系)がスタートしますよね。ホラー系ですが、どうですか? 白石:正直、ホラーを観るのは嫌いではないんですけど、演じるのは初めてだし、けっこう役的にも追い詰められる立ち位置なので、すごく精神的に沈みそう(笑)。撮影も楽しくできるのかなと不安でしたが、この前、監督やプロデューサー、共演者の方々と本読み、リハーサルをしたとき、ドラマの内容はけっこう暗いけど、チームとしては温かいホームな空気感だったので、今は楽しみです。 ――ホラー系は、お祓いさえ、ちゃんとしておけば……。 白石:お祓い行けるのかな? ――やると思いますよ(笑)。 白石:そうですよね。でも、クランク・インまでの期間にお祓いが設けられてないような気がする。 ――クランク・インの日の朝にやることもあるので。 白石:そうですよね、やりますよね、怖い(笑)。 白石 聖***impression***  白石聖さんと話し始めて感じたのは、言葉の選択にしっかりと時間をかけ、すごく丁寧に言葉を探して発していく女優さんということ。じっくりと間をとるし、感覚的にパン!と返してくる感じではない。  インタビューで「憧れの女優」「好きな女優」を聞くと、その女優さんの目指すところが見えたりするのだけれど、そこを言い切らないところに、逆に不思議な魅力を感じる。彼女の纏う、外見から受けるふんわりとした印象と力強い眼ヂカラとのアンバランスさは、実は後者のほうが地に近いのかもしれない。さらに次回もインタビューを通じて、彼女の「輝き」の源泉を見つけ出せたらと思う。 【白石聖(しらいし・せい)】 1998年8月10日生まれ。神奈川県出身。女優としてドラマや映画への出演を重ねながら、2018年12月には連続ドラマ『I”s』(BSスカパー!)でヒロイン役を好演、その後も『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う』(読売テレビ・日本テレビ系)などに出演。若手女優の登竜門と言われる「ゼクシィ」12代目CMガールに抜擢されるなど、女優以外のジャンルでも注目を浴びており、今年4月からは「DAM CHANNEL」(第一興商)の17代目のMCに就任。8月には初主演の連続ドラマ『恐怖新聞』(東海テレビ・フジテレビ系)を控えている。 取材・文/鈴木さちひろ 撮影/杜承嘉 スタイリスト/梅田一秀 ヘアメイク/鷲塚明寿美
武蔵野美術大学大学院卒。テレビ朝日にて番組等のプロデュースを行なう。ほか、作詞や脚本の執筆、舞台の演出・プロデュースなどを手掛ける。
本連載の企画方針は「♯0」をご覧ください。
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