“オンラインキャバクラごっこ”で生計を立てるキャバ嬢。客は1人、月収はいくら?
「今って、ライブ配信とかあるじゃないですか。あれからヒントを得たんです」
新型コロナウイルスの影響で大ダメージをくらい続ける夜の街。今回語ってくれた渋谷のキャバ嬢・マリンさん(仮名・22歳)も出勤ができず途方に暮れていた。
しかし、ある打開策を見出したのだ。
「お酒とか料理とか用意して、お客さんと一緒にビデオ通話でおしゃべりするんです。それを個人的にやっています。“個人オンラインキャバクラ”ですね。というか“ごっこ”かな?」
マリンさんによると、料金体系は1時間1セットで3,000円。缶ビール・チューハイは500円、ワインは3000円、おつまみなどの食事は1000円といった設定。カジュアルな雰囲気で楽しんでもらいたいという思いを込めて、きらびやかなドレススタイルではなくルームウェアで接客しているそうだ。
マリンさんが飲むお酒やおつまみは全てお客さん支払いで、終了後に電子マネーを使って直接彼女へ支払われる。一体、どれくらいのお客さんがいるのだろう?
「それが…1人だけなんですよ。辛いですね~」
出勤していたときに指名してくれていたお客さんを中心に声をかけたものの、“自宅だと奥さんの目があるから”や、“経費で処理できないと”などといった理由で断られてしまったそうだ。
絶望的な気持ちでいっぱいだったマリンさんを救ってくれたのが、太客のヒロシさん(仮名・40代後半)だった。自称・ビルの警備員で、お店では1回に10万円ほど使ってくれていた太客だ。
そんなヒロシさん、マリンさんの“オンラインキャバクラ”を毎日のように利用しており、現在は2時間ほどで1万円を使っている。これで月に15~20万円弱の売り上げとのことで、なかなかいい商売だと感じる。
「マリン・オンラインキャバクラ名物の手料理写真を見せてもいいですか?」
酒のつまみに合いそうな料理。これが、おつまみなどの食事(1000円)に該当するサービスである。
この手料理にヒロシさんは大喜びし、絶対に注文してくれるそうだ。確かにおいしそうだが、素朴な疑問が頭を過る……。
「はい、ヒロシは食べられないです(笑)。でも、私が食べている姿を見るだけでいいのかな?」
まあ、本人がいいのなら結構なことである。
“個人オンラインキャバクラ”の月収は?
食べられないのに手料理を頼むヒロシ…
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