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100均グッズで新型コロナ対策除菌ライトを自作。ポイントは?

新型コロナ対策で注目のUV-C除菌ライトを自作!

 小難しい話を少ししますが、前述した光硬化樹脂はUV-A・370nm辺りの波長域を活用しています。対してUV-C・250nm辺りの紫外線は殺菌能力が非常に高く、短時間照射でもウイルスや細菌を不活性化することができるとして新型コロナ対策で、もっとも注目を集めている紫外線技術となっています。  このUV-CタイプのLEDが搭載された除菌ライトですが、実は通常のLED工作と同様に安価で簡単に作ることができます。  そこで今回は、100均で販売されているLEDライトと紫外線LED/270nmを使いワンコイン500円ほどで作成してみました。
100均のLEDライトと紫外線LEDとリチウム電池

100均のLEDライトと紫外線LEDとリチウム電池。総額500円なり

 まず、携帯にも便利な小型LEDライトをチョイスしたので、電源には単3型リチウム電池を使用します。1本で3.6vの出力を得ることができるので何かと便利な電池です。  作成方法は至ってシンプル。100均懐中電灯を分解し、基盤に取り付けられているホワイトLEDを紫外線LEDに交換するだけです。
LEDライト

基板のLEDをハンダで付け替えるだけと、作業は非常に簡単だ

 半田コテを使いこなせるなら、あとは簡単な計算式だけ。 (電源電圧-LED電圧)÷アンペア=抵抗値  今回使用したUV-CLEDライトでは(3.6V-3.4V)÷0.02A=10Ωとなっています。
LEDライト

無事にLEDの付け替えが完了。暗闇で見ると紫がかった色合いの光が見える

 ただし紫外線LEDは、300nm域の物は電子パーツショップで購入可能ですが、270nm近辺のものは電子パーツショップにスポット入荷や通販などでしか見つけることができないので、入手難度がやや高いのが難点です。  それでも、購入さえできれば非常に簡単な電子工作なので、ぜひチャレンジしてみてください。
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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